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『HUNTER×HUNTER』は最初から、完結できないようなつくりになっていた説

作者: 2kgの円盤

 『HUNTER×HUNTER』(以下、『ハンター』)が休載に入ってから、1000日を超えたというニュースが去年(2021年)流れた。

 自分も『ハンター』を最後に読んでから、どのくらい経って(しまって)いるのか思い出せない。それくらい時間がたっている。


 『ハンター』の休載が頻繁なことは超有名な話である。


 なぜ、『ハンター』はこれほど休載が多く、ストーリーがなかなか進まないのだろうか。


 作者が重病で執筆ができないとか、オンラインゲームにのめりこんでいるとか、十分すぎるほど、稼いでしまったから、続きを書く気を失ってしまったとか、様々な嘘なのか本当なのかわからない話がインターネット上にはたくさんある。


 しかし、実は、『ハンター』は、連載が始まった序盤、初期構想の段階で、もうすでに、途中で書けなくなるような無理のあるつくりになっていたのではないかと私は考えた。


 もうかなり内容を忘れてしまっているうえで、かなり前に読んだ記憶だけで、私の印象を述べると、実は、クラピカが作者にとって、相当扱いづらいキャラクターだったのではないかと感じる。


 幻影旅団に一族を全員殺されて、復讐だけを生きる目標にしているという設定のクラピカは、単体でもストーリーが成立させられるだけのキャラである。

 

 変な言い方をすると、物語を勝手に進めてしまう。そして、ほかのキャラとも絡めにくい。


 作者は『ハンター』をクラピカだけの物語にせず、ほかのキャラクターと絡めながら、ストーリーを展開させるのに、相当苦労したのはないかと考えられるのである。


 それに加え、『ハンター』は主人公になれるキャラが多く登場してしまっている。


 ゴンやキルアだけではなく、クラピカ、そして、レオリオも?主人公になる条件を満たしてしまっている。

 3人主人公がいたら、単純に考えて、主人公がひとりだけの漫画の3倍の尺が必要になるはずである。


 彼ら全員の物語を描き切るとしたら、相当の分量になってしまうはずである。実際に書こうとしたら、50巻に達するか超えるぐらいの分量になったはずである。そして、おそらく、作者は彼ら全員の物語を描き切ろうと思っていたのだろう。


 それは相当困難なはずである。


 主人公とは、作者にとって、自分の願望や意思では動かすことができないものらしい。そのようなキャラが何人もいる状態では、ストーリーを構成することなかなかできない。


 作者は次のストーリーを練ろうとしては、ストーリーを制御できず、空中分解していることを繰り返しているのではないかと私は想像(妄想)した。


 『ハンター』は群像劇の性格を持っている。

 群像劇を書くときにおいて、とても重要なことは、主人公を(なるべく)つくらないことなのではないだろうか。

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