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ようこそ、キャラ学園へ  作者: ああああ
1章 メインヒロイン編
6/8

実技授業

分量が少ないかと思ったので、長く書いたつもりなのですが短く感じられたら申し訳ありません

実技のために2人に連れてこられた所は、校庭のような所だった。

だが、明らかに校庭で見かけないような的や切るものやらが置いてあった。

それにびっくりしてポカーンとしていると、2人と違うところから声が聴こえた。


「お前らがまた最後か!いい加減きちんとした時間に来る事を覚えなさい!」

「すみませんー!ゆうちゃんを連れてきましたー!」

「噂のか……今回の授業を担当している教師だ。じゃあ全員揃ったところで授業始めるぞー」


簡単な自己紹介をしてくるりと戻っていってしまう教師を見て、私は不自然に思った。

[みんな]と言っていたが、かなり人数が少ない。

数えて20弱という人数。

気になった私は、2人にこそっと聞いてみる。


「ねえ、このクラスって20人くらいしかいないの?」

「え?うーん……確か30人だったはずだよ?」

「え!?でも、明らかに20人より少ないくらいしかいない……よね?」


私は焦ってもう一度数え直してみる。

だが、きちんと数えた所20人。

30人なんかいない。

それを見て、廻くんは何か納得した顔で言った。


「大丈夫だ、そのうち分かるさ。」

「あ……!そうそう!今はそうなだけよ!」

「おい!順番来てるんだから早くしろ!」


落ち着かせるような言い方をした廻くんと、励ますような聖ちゃんが、モヤっとした答えを返してくれた時、先程の教師から怒号が飛んで来る。

2人はそれを聞いて、私の手を優しく引いてそっちに連れて行く。


「はー……ほんっとうにお前ら次そんな事あったら、停学か退学かになるからな」

「す、すみません……!」

「はーい」

「すんません」


私が急いで謝るのに続くように、2人はのんびりと返事を返す。

聖から始めろ。という声に聖ちゃんは少し離れたところに向かい、的に向かって立つ。

そして、魔法武器を取り出し用意を始めるが、私はそれを見て目を見開いて驚いてしまう。


「え!?ごっつい!?」

「あれがあいつの魔法武器。アサルトライフルっていう形なんだとよ。見た目とのギャップエグいよな」


ガチャッと構えると、聖ちゃんは目を閉じて集中し始める。

その姿は今までは見たことの無い格好良さを感じるものだ。

フーっと息をはきだして、目を開いて撃ち出す。

すると、次の瞬間力強い音でズドンと的に穴が空きそれから何発も穴が空いていった。

そしてそれを何回か撃った瞬間、その穴のところから大きい音を立てて爆発して、破片が散った。

当たらない位置から見ていたものの、その爆風だけは感じられる。

スッキリした顔で戻ってきて、聖ちゃんは笑顔で聞いてきた。


「ね!私の魔法武器どうだった?能力に爆発が混ざってるの、かっこいいでしょ?」

「えーっと……その、どうだろ……?」

「もう!質問を質問で返すのは失礼なんだよ!」

「いやいや……能力派手すぎるんだよ……。初っ端から、アサルトライフルで爆風かましたらそりゃそういう反応取るだろ」

「えー!?そうなの!?」


苦笑しながら濁した返事で返すと、聖ちゃんは膨れっ面で不服そうな表情をしていた。

廻くんがなんとか代弁をしてくれるが、どうやら聖ちゃんは納得がいかないようだ。

そんな事をしていると順番がまわって、先生から廻くんの名前が呼ばれる。

的の方に向かおうとする廻くんに、先生が声をかけている。

遠くて何を話してるかまでは聞こえないが、先生に何かしら言われて、ため息を吐いたのであろう様子だけは見て取れた。

そして、廻くんは何故か先程の聖ちゃんのように的の見える位置ではないところに行った。

そして、しばらくシンとした空気に光るものが的に向かい、正確に飛んでくる。

廻くんの魔法武器であるナイフだ。

トスッと音を軽く立てて的に当たると、それがまた一つと増えていきそこから、どんどんとパキパキと音を立て凍っていった。


「すごい……」

「凄いけど、私はもっとド派手なの方が好きだなあ」


ボソッと呟くと、聖ちゃんはその様子を見て余計むくれてしまった。

可愛い顔に似合わず、すごい思考を持っているようで、氷柱とか降らせるとかいいのに!と文句も言っていた。

その後、廻くんはこちらにのんびりと戻ってきた。


「まあ、俺みたいな地味な方が後々も楽なんだけどな。溶ければ消えるし」

「なによー!私の爆発だって木っ端微塵なんだから消えてるようなものじゃない!」

「いや、消えてはいねえだろ」

「それに廻ばっか褒められてずるい!私もゆうちゃんに褒められたいよ!」

「なんだ、ああいう能力の方が好きなのか」

「個人的には静かな能力の方が……いい、かな?」

「じゃあ、私も静かに爆発させる!」

「無理だろ」


私達がそんな話をしていると、二人の生徒がこちらに話しかけてきた。

一人は金髪碧眼という、いかにも王子様のような見た目の男子。

もう一人は、少しボーイッシュな麗人の様な見た目の女子だ。

そして二人は明らかに制服の形が似てるけれど、私達とは違うものだ。



「いやあ、流石飛び抜けてる二人だね。今回もすごい成績が出そうで楽しみだよ。」

「本当。君達がこれからも実戦で活躍できたらもっと上へあがれるのに、このクラスが良いなんて、勿体ない………」


この二人は廻くんと聖ちゃんを見た後に、こちらをちらりと見て言った。


「この子が例の?」

「そのはず。貴女、名前は?」

「ゆうです……あの、お二人はここのクラスではないんですよね……?」


そう少し二人の見た目に押され、心配そうに質問をすると、男子はニコリと笑う。

そして、申し訳無さそうに説明をしてくれた。


「初めまして、生徒会長の遠藤宗(えんどうしゅう)です。」

「副会長の、佐藤涙(さとうるい)。よろしくね」

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