私の行く場所
なろう系ってとても難しくて苦戦中ですが、頑張って書いていこうと思います。
パチリと目を覚ますと、私の顔をじろじろと覗き込む人の姿があった。
ぼんやりとした意識が徐々に戻り、その顔が鮮明になってくる。
その人は先ほどの女性だった。
「あの、大丈夫ですか?」
「はい。すみません…」
少し申し訳ない気持ちで起き上がると、女性は少し眉間に皺をよせて私に言った。
「謝る必要は今はないですよ。それから、今後はあまりすぐに謝るのはやめてくださいね」
「えっと…?すみません…?」
「……はぁー、まあ。今はいいです。」
私がまた謝ってしまったことが不快だったのだろう。溜息をつき、先程ズレてしまったメガネの位置を戻しながら話しはじめた。
「貴女は今からここのキャラ学園の入学生です。
まず、この学園には大きく分けると3つの棟があります。」
どうぞと紙の束を渡される。内容を見て見ると、どうやらこの学校の資料のようだった。
それを渡してから、女性は姿勢を正して説明をしはじめた。
「一つは、ヒーロー・ヒロイン棟。メインの主人公の人達が入居しています。」
そう言って、すっと豪華な建物を指す。
かなりメインの人たちがいるところと言われると、納得せざるを得ない。
「その次に、サブキャラ棟。親友から悪役までが混ざっていてここがかなり人数多いです。」
指差された方向を見ると、先ほどよりもかなり大きい建物だ。
「そして、モブキャラ棟。ここは入れ替わりがほとんどないので、結構昔からの建物ですね。」
そこを見ると、今度は先ほどの二つとは違い年季があるような建物だった。
「で、あと最後にあそこの建物は教員がいる教員棟です。まあ、貴女がくることはないでしょうね」
「はぁー…なるほど…」
「まあ。ここまでで、何か聞きたいことあります?」
「私はどこの棟なのかが聞きたいです」
「それについては今から話します。」
そう言いながら、カバンの中から一冊の学生手帳を取り出す。
「貴女はこちらで判断した結果、メイン棟に所属してもらうことが決まりました。」
「私がメイン…?」
そこで初めてにこりと笑った女性を、なぜか私はこの時怖いと感じたのだ。
メイン棟→ 主にいろんな作品で主役を飾る事になる子達が通っている。
見た目は綺麗や可愛い人から、地味系の子まで様々。
男側は比較的かっこいい系の人が多い。
サブ棟→とにかくサブキャラと呼ばれる人たちが通っている。
ジャンルがかなり多いので、喧嘩騒ぎもしばしばある。
メイン棟と関われるのはサブ棟の子たちまで。
モブ棟→一般的なモブキャラと呼ばれるような人達がいる。名前はある人がごく少数で、それ以外はみんな名前なし。見た目描写がない子が大半
教師棟→多くの謎に包まれている。噂では、ここの棟近くには化け物が出たりするというらしい