ダニのささやき
ダニのささやき
ダニ・・・です。昔からろくでなしや反社会的な者を「社会のダニ」などと言っています。嫌われ者の代表のように言われている生き物です。拡大写真で見ると確かにグロテスクな形をしていますが、実際は0.3mmほどのの大きさで人間にはその形はほとんど見えない小さな点で確認もできないのに嫌われています。節足動物門鋏角亜門クモ網ダニ目に属する8本足のクモの仲間で昆虫ではありません。我々の種は地球上で確認されているものだけでも2万種、今私のいる日本と言う国でも2千種、人の生活圏に見られるものは10種類程度です。これらの数字は研究者によりまちまちで実際の所は我々にも分かりません、我々の個体数が地球上に何匹いるかなど想像もつきません、一般的に使われる単位で表せる数ではないと思います。
我々が人に嫌われる理由は、我々のフンや死骸がアレルゲンの原因であるとか、一部の種類が人を噛んだり吸血するからだと思われます。一般家庭の布団や絨毯などにいるチリダニの仲間が一番身近にいる種類で人のフケや剥離した皮膚などを食べています。それに人が住みやすい環境が我々にも住みやすい環境です。そこにエサが豊富にあればいくらでも繁殖します。人が清掃などをキチンと行い清潔にしていればそれほど増えることもの無く、アレルゲンの原因になる事もありません。先ほども言いましたが、すごい数の仲間がいますがそのほとんどが森や林の中や土の中にいて植物や動物の死体や排泄物を分解して生態系の維持のための分解者の一部を担っています。地球のために役立っているのに人間には嫌われています。それっておかしくありませんか、人間は何か地球のために役立つことをしていますか。自然をドンドン破壊して、火をドンドン使い地球の温度を上げ気象までもおかしくしている。他の生き物を殺し放題殺し種を絶滅させてしまったりもしている。どちらが酷いことをしているのでしょうか。つつましく暮らしている我々を目の敵にして嫌っている。つくづく人間は勝手な生き物だと思います。
あっ、ここの住人が掃除を始めたようです。最近、掃除機を吸引力の強いタイプに変えたので吸い込まれないように絨毯の下の方に行き毛にしがみつきたいと思います。それではまたの機会に、さようなら。