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ナメクジのなげき

ナメクジのなげき


 ナメクジ・・・です。人には嫌われています。私を好きな人はそうそういないと思います。「マァーかわいい、抱きしめて頬ずりしたい」などという人はかなり特別な方だと思います。何となくヌメーとしていてベトベトした感じ、洗面所や風呂場などいつもジメジメした場所にいて、色も何かが腐った様な色合いの仲間が多いのですが、外国には真黄色でバナナそっくりなヤツもいるらしいけど、私の回りは地味な種類ばかりです。私たちは草食性で農作物や園芸植物を食い荒らすし、先ほどからの見た目の悪さなどから不快害虫などと言われ見つけられるとスグに駆除されます。日本では塩をかけて駆除することが昔から行われています。私の体はそのほとんどが水分のため、塩をかけられると浸透圧の関係で水分がとられ干からびてしまいます。

 動物界軟体動物門腹足網有肺目、同じ仲間にカタツムリがいます。陸に生息する巻貝です。貝殻の残っているヤツがカタツムリ、貝殻の無くなったのがナメクジです。それなのにカタツムリはデンデンムシなどと呼び名が付き、童謡まで作られ梅雨時になれば紫陽花にカタツムリはインスタ映えする写真になり、外国では高級食材になり食されている。この差は何だ、貝殻はそれほど必要か貝殻があるものはそれほど旨いのか、海にいるサザエやアワビは人間には人気のある食べ物だし旨いのだろう。外国にはカタツムリでなくナメクジを食用にする地域もあるらしいし、日本でも昔は民間療法に使われていたらしいが、寄生虫を媒介する事もあるので危険とされ現在では行われなくなっているようだ。

 確かに野菜や花を食べる害虫だし、這った後は銀色に光る筋を付けたり、不潔な感じのするところにいたりするけど、それほど人に迷惑をかけているのでしょうか。人間の生活環境にいるためタマタマそうなっていいるのですが、もともとは森などにいて落ち葉などを食べる分解者として生態系の維持に役立っています。我々にはセルロースを分解できる能力があるため分解しにくい落ち葉なども食べることが出来、森が落ち葉に埋まることを防いでいます。

 昔はヘビとカエルとナメクジの三すくみなどと言われ、蛇に勝つかなりハイポジションの位置にいましたが、現在ではそんな話は見向きもされず嫌われ者です。ちなみに、三すくみはナメクジはカエルに食べられる、カエルはヘビに食べられる、では何故ヘビはナメクジに勝てないのでしょうか、答えられる人は少ないと思います。答えが分からず夜寝られなくなることを期待して私のひとりごと終わりにします。そうか、こんなことするから嫌われるのか。

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