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平凡希望の転生男子  作者: 月の銀兎
転生後【幼児期】
4/5

日常2日目

やっと歩けるようにがなった俺、“ヨルアオラ・ミロワール”です。


動けるって、いいね!!


なんか解放された感じ?…マジでいい!!



「あ、ヨル! 勝手にどっか行かないの!!」



俺が何処かに移動しようとすると、母のクレーエが俺を抱き上げる。



「あー…(えー…)」


「駄々こねないの!

ほぅら、うさぎさんでちゅよ〜」



彼女は俺にうさぎのぬいぐるみを出してきた。毎回そうだ。もう飽きた。



「おあおいーお、おあおい…

(他のにしろ、他のに…)」


「あらら〜、ヨルは本当にうさぎさんが好きでちゅね〜♡」



…早く言葉を喋れるようになろう。


しばらくすると、彼女は俺を寝かせて洗濯をたたみに行った。


すると窓をすり抜け、光の玉が2個入ってきた。


よくよく見ると、人の形をしている。


緑色の髪と目を持っていた。



〈あなた、私達の姿が見えるの?〉


「あー(嗚呼)」



俺は声を出し頷くと、2人とも驚いていた。



〈言葉も分かるのね〜!〉


「おあえあ、あえ?(お前ら、誰?)」



彼女達は〈ふふん♪〉と得意げに話し出す。



〈私達はあなた達人間から『精霊』って呼ばれているわ〉


〈あたしら2人はその中の『風の精霊』の者よ〜!〉


「おえ、“おうあーい・いおあーう”

(俺、“ヨルアオラ・ミロワール”)」



〈ヨルちゃんね?〉と聞かれたので、俺は頷く。詳しく聞くと、彼女達は精霊の長の命令で俺を見に来たらしい。



〈あなたが『転生者』ってことは聞いているわ〜!〉


〈私達は、長にヨルちゃんの手伝いを頼まれたの〉



〈私達にできることはあるかしら?〉と言われた。できること…ね。



「おーえあいおぉー、おいえーうえお

(この世界のこと、教えてくれよ)」



『力を借りる』とか、そんな大層なもんはいい。


だって…最強とかになりたくないし!


普通に暮らしていきたいもん!!



彼女達はキョトンとしたが、すぐに〈いいわよ〜!〉と話してくれた。


この世界は『魔法世界・ディアブレリー』、魔法が存在する世界らしい。

一般人(ノーマル)”と呼ばれる魔力を持たない者と、“魔導師(マガ)”と呼ばれる魔力を持つ者が生活している。


使える魔法の種類は10つ…『火、水、木、風、雷、毒、光、土、闇、回復』だと言う。



〈あなたの魔法の種類を見れるけど、どうする〜?!〉


「…あー、いー(まだ、いい)」


〈そぉ? 分かったわ。私達はもう行くけど、覚えておいてね〉


〈あたしらは、あなたの味方〜!〉



〈何があってもね〉と言い残し、家を出て行った。


彼女達が帰った後すぐ、母が部屋に入って来た。



「あらあら、今日はご機嫌でちゅね〜♡」



彼女は俺を抱き上げる。魔法世界か…。


頼むから、俺が“魔導師(マガ)”でありませんように!!!




ヨルアオラ・ミロワール、1歳。


精霊と言葉を交わせる能力『精霊幻語能力(ニュンペーサ)

…能力開花

《追加紹介》


精霊族…

全精霊の長“ツヨセ”を中心に存在する。

魔法の種類によって、髪と目の色が違う。



風の精霊…

風を操る精霊族。緑の髪と瞳が特徴。

風の精霊の長は“アレイ”。



魔法世界・ディアブレリー…

その名の通り、魔法が存在する世界。

主に“一般人(ノーマル)”と呼ばれる魔力を持たない者と、“魔導師(マガ)”と呼ばれる魔力を持つ者が生活している。

(他にも世界はあるが、それは後々…)



精霊幻語能力(ニュンペーサ)』…

精霊と言葉を交わせる能力。

生まれ持つ能力で、能力持ちが生まれると精霊長だけ場所を察知できる。

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