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詩集

彼女と僕は使いよう

作者: 蒼山詩乃

今日も書き捨ての紙を拾う

見た文字の列は意味を成さないようで

無くしたものを探すように

どこかに何かがあればいいのにと思ってしまう


  微かな声も私たちには必要で

  息をする呼吸の音も無ければ生きてこれないから

  そう願ってゆくまだ願ってゆく

  心臓の値を決めてしまおうか


悲しそうな言葉を吐かないで

また惨めな気持ちにさせる気なのかい

なんだって言うんだそうだって言うけど

僕の両手は未だに震えているようで


  ささやかなメロディが携帯から流れ出した

それはそうかい僕にはわかんないや

  だって

そっと

 消えてしまおうか


今日もぼろぼろなハサミみたいに

  泣き虫のショータイムを繰り返してゆく

霞んでゆく視界でさえもまだ

  つながっていることを感じていける


アポなしの未解決問題も

まだ終わってないようで

いっそう逃げてしまえば

楽に静かに終わらせていけそうで


  今日の日程は準備待ちだけ

  そうだねまだ関係は続いているもの

  別の仮面を手に持ってゆくけど

  色褪せる花束は待ってくれない


沈んでゆく小型船の上にさ

一緒に手をつないでゆく

  もう息も必要ないかな

  情景もだんだん青に染まってく


  〈間奏〉


今日もぼろぼろなハサミみたいに

  泣き虫のショータイムを繰り返してゆく

霞んでゆく視界でさえもまだ

  つながっていることを感じていける


やがて心臓の価値が決まりそうだ

  こんな夜もまだ終わらないのかな

ハサミでバラバラに切り刻もうか

  やがて夢の中へ消えてゆく

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