魔術学院の従者は、やがて伝説となる 〜天才の妹の影で戦い続けた俺の物語〜

魔術が存在する世界——だが、それは秘匿され、現代社会の裏側で受け継がれてきた。

そんな世界で、歴代最高の魔術紋を持つとされる天才少女・柚希が、ヴァルメギア魔術学院への推薦を受ける。しかし、彼女が選んだ従者は、魔術の才能とは無縁に見える兄・湊だった。

「お前がやりたいことに、俺の手が必要なら遠慮するな」

軽い調子でそう言った湊は、何も知らぬまま魔術学院へと導かれる。だが、彼の魔術紋が刻まれた瞬間、学院は騒然となる——。

学院での試験、闘技大会、熾烈なランキング争い。

天才の妹を支えるはずだった兄は、やがて誰もが恐れる“異常”としてその名を刻むことになる。

『魔術学院の従者は、やがて伝説となる』

魔術の歴史を覆す兄妹の物語が、いま始まる——。


挿絵のある話には★がついています