4話 最強の姉と帰還そして
前回のあらすじ
姉きたる!!
〜太陽side〜
葵姉さんは僕の1つ上の姉だ。姉さんは6年生の美少女で成績は学校一で運動神経抜群で、僕の自慢の姉ちゃんだ。しかし、こんな完璧な姉さんにも1つ、いや最高最悪の欠点がある。葵姉さんは異常なまでにしつこいブラコンなのだ。朝には目覚めのキスをしにベットの中に潜り込んできて、昼には放送室を乗っ取りI LOVE YOUと叫ぶ始末。夜は一緒に風呂に入ってこようとしてきたりしてくる。僕には安息の地はないのかと思うほどしつこく迫ってくる。だがしかし、いざとなったらいい姉だ。
「太陽ちゃん、照れるわ〜やさしくて、かわいくて、美しい姉さんだなんて」
「言ってません。それに地の文を読まないでください。それと葵姉さん、何をしに来たんですか!!」
「もちろん愛する太陽を助けに来たのよ」
「僕は愛してませんけど助けてください」
「あの〜そろそろ連れて行きたいのですが」
天使がやってきて、そう言った。
「その人は天国へ連れていかなければいけないのですよ」
「太陽ちゃんを連れて行くなんて許さない」
葵姉さんがそんなに僕のことを・・・・・
「太陽ちゃんは私と結婚するんだから!!」
「いや、しねぇーよ!!つうか、僕たち兄弟だよね?本当に兄弟だよね!?しかも、今そんなこと言ってる場合じゃないだろ!!」
「天使さん・・・負けませんよ!!」
「あなたみたいな巨乳だけが取り柄の女には負けませんよ♪」
「争う方向のベクトル変わってないですか!?」
そして2人の闘いが始まった。僕はそのまま出口に向かった。え?なんで無視したかって?だってこのまま行くとヒロインが出てくるのが後10話ほど遅くなるからね。
「この人は渡さない!!」
「太陽ちゃんは渡さない!!」
聞こえない。聞こえない。
〜5分後〜
なにはともあれ僕は出口についた。2分ほど前までブラコンとコスプレの声が聞こえたが気にしない。とにかく出口についたわけだが・・・・・・・
「これど○でもドアじぁねぇか!!」
何を隠そう、僕の目の前には某マンガにでてくるピンクのドアだった。
「もしかして、ドアを開いたらし○かちゃんがお風呂に入ってるとかじゃないよね?」
と言いつつ僕はドアのノブにおそるおそる手をかけゆっくりと開いた。そして僕を光が包んだ。
【ちゅんちゅんちゅからっぱちゅん】
ふと、スズメ(?)の声を聞きソファーの上で目を覚ました。律義に毛布が掛けてある。きっと優しい妹さんが掛けてくれたのだろう。
だが1つ言わせてもらおう。
「これ夢落ちじゃないか!!!!!!!!!!!!!!」
閑静な住宅街に僕の声が響きわたった。
〜葵side〜
「天国に連れていくなんて嘘なんですよね」
「よくわかりましたね」
「だって死んだ人間をこんなゆっくりと連れていく天使なんていないわよ」
「天使業も忙しいですからね」
天使はさっきと違い無邪気にほほ笑む。
「あなたは太陽の・・・」
「はい私だけではないのですが・・・」
「ってことは次会えるのは2年後ね」
「はい。お姉さま・・・・」
最後のはファンジー編の複線ですがはいるのはかなり後です。