おぉ、ここが異世界か‼
気が付くと、知らない天井、見たことない男と女がいた。
父と母だろう、異世界だからか知らないが、母は美人で父はイケメンだった。
「やっぱりうちの子はかわいいなぁ」
父が言うと
「そうねぇ、そうだあなた、この子の名前はどうしましょ」
母が父に尋ねる
すると
「アルスにしよう、今日からこの子の名はアルス・ガーデンだ」
そう父が言った
「そうねぇ、それがいいわ」
こうして俺の名前は夜空ライトからアルス・ガーデンとなった。
そして、俺が生まれてから8年がたった。
「アルスちゃん、今日は大事な魔法学校の入試試験だから頑張ってね」
母が真剣に言った。
「はい、お母さん精一杯頑張ってきます」
こうして俺は魔法学校の入試試験に向かうのであった。
「魔法学校の入試試験を受ける方はこちらにお越しください」
魔法学校の在校生だろうか、魔法学校の制服を着ている人がたっていた。
しかし、王都にある魔法学校だからかなかなかに大きい。
とりあえず、試験を受けるので会場の中に入っていった。
「皆様、入試は9時より行いますのでそれまでに指定された訓練場にお越しください」
何かの魔法だろうかこの学校の全体にこの放送が聞こえているようだ。
そして、9時になった。
訓練所に向かうとそこには、20人ぐらいの人がいた。
その中には試験監督らしき人が1人いた。
するとその試験監督が
「今から入試試験を始める、あの的に魔法で本気の一撃を打ち込んでくれ。それを見て合否を考える」
といった。
すると次々と人が魔法を打ち始めた。
ある人は
「燃え盛れ・火の精霊よ・火球」
と唱え、的に当たるがすごくて的が壊れる程度だった。
いよいよ、俺の番が来た。俺は平和に生きたかったので無詠唱ではなく詠唱ありでみんなと同じように魔法を打った。
「水よ来たれ・水の精霊よ・水球」
すると、なぜか無詠唱の時よりも威力の高い水球がでて、訓練場を半壊させてしまった。
(解説)
この世界では、無詠唱魔法も珍しいですがあります。しかし無詠唱は詠唱ありの魔法より威力が下がってしまう傾向があります。なので、アルスは普段の無詠唱より威力が上がったというわけです。解説終了
訓練場を半壊させると、やはり試験監督とほかの受験者たちが顎が外れる勢いで口を開けて立っていた。すると試験監督が
「こんなことは初めてなので校長に報告します。絶対にそこを動かないでください」
というのでおとなしく待った。
しばらくすると校長がやってきて言った
「君はすごい!君はもう首席だ」
僕はいやいやながらも
「ありがとうございます」
とだけ返した。