第九十九話 宴の後
登場人物紹介
◇アリエラ
主人公。魔王軍四天王最強の怪力と頭脳を持つ紅一点。
『殲滅女帝』の二つ名を持つ。
褐色肌にボブカットの黒髪、猫のような紅い瞳、獅子の耳と尻尾が特徴の獣人。
冒険者チーム『パリピ☆愚連隊』所属。
特級冒険者としての二つ名は『爆心地のアリエラ』
桜はそこそこ好き。
◇ピチカ
蒼い髪と瞳にギザ歯が特徴のアクセサリー付けすぎなギャルっぽい女面鷲ハーピィ。
異世界転生者。チートスキル【楽々御粧し】の使い手。
冒険者チーム『パリピ☆愚連隊』の一応リーダー。
一級冒険者。
転生してから桜を見た事が無い。
◇レイメイ
魔王直属暗殺部隊『五毒姫』の末妹。
白い長髪と肌に鬼灯のように赤い瞳と愛嬌紅が特徴。
魔王特製の最上級キョンシー(札は丹田に貼っている)。
冒険者チーム『パリピ☆愚連隊』所属。
特級冒険者としての二つ名は『毒蛇姫レイメイ』
修行中に桜を枯らしてしまった事がある。
◇フュリス
エルタナ聖王国の女騎士。『百合爵家のフュリス』
小柄な金髪碧眼のエルフで緑基調の騎士装束を着ており、ドングリを発射するウーツ鋼製の銃を使う。
仕事の邪魔をした埋め合わせにアリエラたちが手柄を立てさせてやる事になった。
母親(故人)が『桜爵家』出身なので桜には少し思い入れがある。
◇シルヴィオ
『百合爵家』現当主でフュリスの父親。
翠の瞳と総髪で壮年の貴種森妖精。
ほぼ常に無表情。
先立たれた妻が『桜爵家』出身なので桜には相当思い入れがある。
◇スニクスアルフ
俗に『古竜王』と呼ばれる神獣。
元の主の成れの果てである世界樹を守っている。
翠玉のような鱗に覆われ大樹のような二本角が生え、後脚で直立し、五本指の前脚を持つ竜人のような体型だが、身長は約3000mもある超巨大な竜。
◇
「ふう……戻ったぞ──何を荒れているんだ? エルトートよ」
「がァああぁア゛ッ!! 二度ならず三度までもッ!!」
──『ゲダの指』本拠地……。
広がる血の海に屹立する『導師ゲダ』の巨大な左腕に乗り、負傷しながらも戻って来たアリエラの姉ネフェルは、赤竜と化して火を吹き飛び回って怒り狂う『竜血のエルトート』に呆れた様子で声をかけた。
「フハハッ……アリエラが勝ったか」
「黙れェッ!! 計画が上手く運んでいれば──」
「落ち着けエルトート。オマエの眷属は敗けたんだ。話を聞いた感じ面白そうなヤツだったから一度会っておきたかったがな……」
ネフェルはこれ以上エルトートに荒れられると面倒だと感じ、ルネローザの事も褒めつつ落ち着くよう促す。
「導師! 『指輪付き』を集結させろォッ! 追い詰めて妾が直接殺して──」
「待て。次はワタシがアリエラと戦り合う番だろう? アリスとルネローザの分2回も機会を譲ってやったのだからな。まさか導師との契約に逆らうつもりではあるまいな?」
「ネフェル貴様ァ……! アリスッ! 貴様もだ! 何故早々に撤退した!? 貴様が連中の戦力を削っていれば──……」
「はァ……八つ当たり止めてくれませんかエルトートさん。わたしはルネローザと違って人質無しでやり合って帰還できたんだから……」
エルトートの視界に極力入らないように巨大な球体関節の左腕に座っていた『夢魅のアリス』は嫌そうな態度を隠そうともせずに反論した。
「図に乗るなよ貴様らッッッ!!」
「……お互いに『指輪付き』で真祖なんだから対等のハズですけど」
「どちらにせよ吸血鬼はしばらくアリエラにちょっかいを出すのは止めておけ。これまでの流れからして次は西方大陸──『光の女神』の支配地では分が悪いだろう?」
ネフェルは光を最大の弱点とする吸血鬼にとっては死地である西方大陸へ出向かおうとする同胞を引き止めようと忠告するが、二人の真祖は取り合おうとしない。
「夜中に襲撃すれば良いだろうがッ!!」
「二つ名も無いネフェルが指図するな」
「ハァ……おい導師! エルトートを落ち着かせろ!」
話を聞かない二人に焦れたネフェルは左薬指の指輪に魔力を込めて『導師ゲダ』を召喚する。
「ぬガァあアア゛──ッ!? 導師! 妾に気安く触るでないッ!! 放せーッ!!」
エルトートは何本も湧き出て来た『導師ゲダ』の左腕に掴まれて血の海に引き摺り込まれて行った。
「……で? オマエもワタシより先に行きたいか? アリスよ」
「いや……ネフェルの後でいい。どう転んでも次はアリエラを殺さないんでしょう? それにわたしはアリエラより連れの白いのと鳥の方にムカついてるから」
沈んで行くエルトートを尻目にネフェルとアリスが次の襲撃の打ち合わせをしていると、掌部分に眼や口が付いた『導師ゲダ』の左腕が何本か伸びて来る。
「直情的すぎて困るねぇ……エルトートは」
「ヤツが制御できんのはキサマの指導力の無さの賜物だぞ。何が導師だ聞いて呆れる……」
「手厳しいな……ところで首尾はどうだった? アレは手に入ったかい?」
「……このネフェルが逃げ帰ったとでも思っているのか? 犠牲を払ってまで手に入れたというのにコレか……チッ」
「おお……さすが『ティトゥラエリン一族』……」
戦闘を終えて帰り、疲れているのかネフェルは足場の燻る左腕にドカッと座り込み舌打ちした。
「いや失礼。愚問だったね。君の二つ名は当然考えているよ。今回手に入れたモノの事も踏まえてね……。
では名付けようネフェル。君の二つ名は──……」
◇
「ではいくわよ──〈豊穣女帝〉!」
一方その頃アリエラは、ルネローザに寄生され半吸血鬼化し、爆破され解体までされた事で瀕死となった古竜王スニクスアルフの治療を行っていた。
ルネローザに傷付けられず無事であった翠の竜玉を頸椎あたりに配置し、完全詠唱の〈葬送帝〉によって解体・保管されていた身体の各部は生命十字と併用した〈豊穣女帝〉によって活性化し、断面から無数の枝葉や根が生えて結合していく。
「グ……ゴ……ギャオォオオオ゛ッ!!」
身体が修復されていくに伴ってスニクスアルフは傷が痛むのか、それともアリエラを怖れているのかは不明だが、咆哮を上げ激しく暴れ始めた。
「治療しているのだから大人しくなさい!」「レイメイ! 眠らせておいて頂戴!」
「了解──……」
「カッ…………」
レイメイ(蛇龍)が頸の断面に牙を刺し込み、大量の毒を流し込むとスニクスアルフは傷口から灰色の粘液を出して沈黙する。
「あー……これは護国竜様を治療……しているという事でよろしいのかな? 散々尽力して貰っておいて心苦しいのだが、『星華隊』の方々が心配しているようでね……」
そんな治療を続けるアリエラの背後に魔術で急成長させた植物を足場にシルヴィオがやって来た。
さすがにシルヴィオも命懸けで戦っていたアリエラに物申すのは気が引けたのか、申し訳無さそうな感情が少し表情に出ていた。
「あらシルヴィオ卿。少々待って下さいませんこと?」「吸血鬼化した部位を死滅させて新しい細胞と入れ替えている最中ですわ」
「ふぁふぉふほふぃへはんひょうひまふ」
集中している二人はシルヴィオを一瞥だけして説明すると、治療を再開する。
シルヴィオがとりあえず距離を取り見守ろうとすると、ピチカが慌てた様子で飛んで来た。
「ねぇ! メイメイの体が無限に伸びるんですケド! これダイジョーブなの!?」
手足に加えて胴体までもが際限無く伸び続けるレイメイ(首無し)の肩を掴んで飛び回るピチカは、禍々しい瘴気を放つレイメイの毒爪が地面に付かないよう徐々に上昇しながら旋回している。
「ぷァっ……もう呪符を貼り直して大丈夫ですよ」
見かねたレイメイ(蛇龍)はスニクスアルフから牙を抜いてピチカの方へ飛んだ。
「シルヴィオ卿! 概ね治療は済みましたわ」「後は聖王国にお任せしてもよろしくて?」
アリエラも生命十字を介して魔力を注ぐのを中止し、粉々に爆破したスニクスアルフの右前腕の再生治療はシルヴィオたちエルタナ聖王国側に任せる事にした。
「……こちらにも華を持たせてくれて感謝する。
後は『星華隊』の方々や聖王宮の術師に任せてくれたまえ」
◇
翌朝──『百合爵家』領……。
前日、夜を待たずして消失した太陽は何事も無かったかのようにまた昇り、世界樹の下には柔らかな翠の光が降り注いだ。
『百合爵家』の城では冒険者チーム『パリピ☆愚連隊』が古竜王スニクスアルフをルネローザの魔の手から救い、延いてはエルタナ聖王国を救った功績を讃えるパーティーが催される事となった。
「治ってよかったね〜☆ あのデッカい羊っておいしいのかな?」
蒼いサマードレスを着たピチカは城のバルコニーの手摺りに停まり、相変わらず遠近感が狂うほど巨大だが滑稽な姿になったスニクスアルフを見上げて呑気な事を呟く。
「メェ〜」
「グルルル゛……」
「メ゛ェ〜」
星華隊によって身体を完全に修復されたスニクスアルフだったが、最初に治療に当たっていたアリエラの食の好みが反映されたのか頭部に生えた2本の角は先端に黄金の羊が成る樹──羊果樹に変わっており、鳴き続ける羊たちに苛まれ世界樹の枝葉の中から頭出して唸っている。
「いやさすがに大味なんじゃないか? ……また護国竜様を傷付けるワケにもいかないしな」
翠基調に金刺繍のドレスを着たフュリスはピチカと一緒に見上げながら、スニクスアルフの身より味の心配をしてしまった事を誤魔化した。
「人工生育できたバロメッツは希少ですし、スニクスアルフも鬱陶しそうにしてますから一つくらいは獲って調べたいですね」
袖が長く白い旗袍を着たレイメイは興味深そうに巨大バロメッツを見上げる。
「治療中にちょうど空腹だったからつい雑念が混ざってしまったわ……まあ非常食くらいにはなるのでは──……あれは何をやってるのかしら?」
赤いドレスを纏ったアリエラも手摺りにもたれ掛かりつつ上空の枝葉から顔を覗かせるスニクスアルフを見ていると、周囲に異音が響いた。
「グルル゛……ガァッ!」
「「メ゛ェッ……」」
スニクスアルフが自らの角を掴み、半ばからへし折る音である。
「グルルルル゛……!」
バロメッツの味に興味を示している話が聞こえていたのか、それとも頭上で鳴くバロメッツの羊たちに我慢の限界を迎えたのかは不明だが、スニクスアルフは角から収穫した体長数百mはある羊二頭を『百合爵家』の中庭に置き世界樹の枝葉の中へ姿を隠した。
異常事態に城の内外が騒然としたが、それ以上スニクスアルフが何かをするという事も無く、城の庭師や使用人たちが大量の羊毛や肉の処理に困り果てるだけで済んだのであった。
「良かったなお前たち。護国竜様が下さった作物を粗末に扱うワケにはいかんのであの巨大バロメッツは調理されてパーティーで供されるだろう。味見し放題だぞ……嫌というほどにな。
お前たちを讃えるパーティーという建前だが、実質的に貴族としての権力を失った『薔薇爵家』の代わりに台頭しようとする貴族や『百合爵家』に擦り寄ろうとする貴族の政治闘争の場になるだろうからな……あまり気疲れせんようにな……ハァ……」
一応は貴族の子女として産まれ育ったフュリスはパーティーでのやりとりを想像して溜息を吐く。
「な〜に言ってんのリスちゃん! あーしたち『パリピ☆愚連隊』だよ!? パーティーが本領だよ☆」
「ワタクシは戦勝パーティーなら慣れているのだけれどね」
「私は適当に料理を摘んで時間を潰しておきますね……」
◇
「もう疲れ゛た〜!」
パーティー開催から三日後……城のバルコニーでピチカは慟哭した。
三日も続くとは思っていなかった上、明らかに値踏みするような視線や見え見えのおべっかに曝され続けた結果、ピチカの心が折れたのだ。
幸いにしてスニクスアルフの角から採れたバロメッツの羊は美味であったが、連日提供され続ければさすがに飽きが勝つ。
「『パリピ☆愚連隊』リーダーの名折れですよピチカさん」
「みんなでダンスとかするパーティーだと思ってたんだも〜ん゛!!」
「そんなお国柄ではない事くらい分かっていたでしょうに……」
力無く手摺りにもたれ掛かるピチカに呆れるレイメイとアリエラとは対照的に、フュリスはピチカに同調するようにへたり込む。
「ハァ……褒められるのは褒められるので疲れるものなんだな──あッ、父上!」
そのまま床に寝転びそうになっていたフュリスだったが、父シルヴィオもバルコニーにやって来るのを見つけると、すぐに背筋を伸ばして直立した。
「皆疲れたようだし、そろそろお開きにしようか。私は『パリピ☆愚連隊』の皆さんと少し話すからフュリスは諸侯への挨拶回りに行っておきなさい」
シルヴィオは殆ど表情を変えず目線でフュリスだけパーティー会場へ戻るよう促す。
「は、はいッ! お前たち失礼の無いようにな!」
フュリスは足早にパーティー会場へ戻って行った。
「さて……間接的にとはいえ、政治的な事に長々と付き合わせてしまってすまないね。功績の大きさを考えれば聖王陛下への謁見も視野に入るが……それは魔王軍が嫌がると思ってね」
「ご配慮痛み入りますわシルヴィオ卿」
杖剣に触れながら淡々とした声で話し始めるシルヴィオには自然と貴族への対応に一番慣れているアリエラが代表して受け応えする事になった。
「改めて……フュリスが世話になった事、感謝申し上げる」
シルヴィオは杖剣から手を離すとアリエラたち三人に深々とお辞儀をして感謝の意を示す。
「いえ、最後はワタクシも助けられましたわ」
「そうそう! チョー遠くの指輪撃ち抜いててさ!」
ルネローザの指輪を狙撃する瞬間を見ていたピチカは興奮気味に数日前の事を思い返した。
「そうか……あの子も頼もしくなったものだな……。
これは貴族としてではなくあの子の親としての頼みだが……気が向いたらまたフュリスを尋ねてやってくれ。私も歓迎しよう」
シルヴィオは顔を上げ、アリエラたちに微笑み(本人基準)を見せる。
「んあッ……もちろん☆」
ピチカは口角を歪めるシルヴィオに面食らったが、笑顔を向けられているのだと理解するといつもの調子で返事をするのだった。
◇
さらに翌日──……。
存分に手柄を挙げたフュリスとチーム『パリピ☆愚連隊』は最寄りの冒険者組合に向かい、“奉仕活動”の完了を報告しに行っていた。
「……ではこれで“奉仕活動”は終了ですね」
「ああ、それで報酬の話なんだが、さすがにあれだけ色々と世話になって無報酬というのは『百合爵家』の名折れという事で父上から──」
「止しなさいフュリス。受け取らないと決めた報酬なのだから……どうしてもと言うなら、寄付するから今回のルネローザによる被害の補填に充てておいて頂戴」
「アーちゃんカッコいい〜☆」
「茶化さないの」
「そうか……何から何まで世話になったな! また気が向いた時にでも尋ねてくれ。歓迎するぞ」
「ギャヒヒッ……パパと同じこと言ってる」
「父上と……!?」
「シルヴィオ卿は表情が出にくいだけで結構子煩悩だと思いますよ……へヒヒッ」
アリエラたちはシルヴィオの不器用な微笑みを思い出し失笑する。
「フフッ……とは言え、しばらく貴族や王族とは関わらずに旅をしたいものね。一旦政治から離れましょう」
「それな! 草むしりとか畑の手伝いしながらノンビリ行こーよ」
「畑仕事は重労働ですよ……」
フュリスとの仕事が一段落し、チーム『パリピ☆愚連隊』が次の旅路について話していると、ギルドの受付嬢が申し訳無さそうな雰囲気を漂わせながら話しかけて来た。
「あのぉ〜……『パリピ☆愚連隊』の皆さん……少しよろしいでしょうか……受けて頂きたい指名依頼がございましてぇ〜……」
話が聞こえるような距離に居た受付嬢のこの態度に一行は不吉な何かを感じた。
「……どなたからのどんな依頼かしら」
代表してアリエラが依頼内容を確かめるべく口を開く。
「……西方大陸の『リルネフ王国』はご存知ですか?」
受付嬢はおずおずと詳細を話し始めた。
「狼派狂戦士の総本山ですよね」
「一番西にある国だっけ……?」
「……続けて?」
狂戦士三大派閥の一角にして最大派閥の武力国家の名前が出され、一行により不穏な空気が漂う。
「はい……依頼人はそのリルネフの女王陛下──……
『デルフィナ・フォン・アンスバッハ』様です……」
「「「……!」」」
貴族や王族どころか、女王からの指名依頼に三人は身を固くした。
「それで依頼内容なのですが、“三日後に催される結婚式の警備を頼みたい”と……ここ最近西方のギルド支部に本人が何度も依頼にいらっしゃっているようで……その度に大量の寄付や冒険者ギルドに有利な法の制定をして下さっているので断り辛く……」
「穏やかな脅迫じゃないですか……」
「警備ねぇ……何故わざわざワタクシたちに……?」
「三日後か〜……急げばギリ間に合うかな」
断ると面倒な事になりそうな気配を感じた三人は前向きに検討を始める。
向かうは狂戦士の楽園、只人にとっての修羅地獄──……
『光の女神イースネス』の支配領域、西方大陸である。
「ハハッお前たちもまだまだ大変そうだな」
……などと笑っているフュリスはこの後、スニクスアルフが七日に一度の周期で持って来る巨大羊を国中に配給する責任者に任命され、四苦八苦するのだが──……
それはまた別のお話……。
◇ 羊果樹
高く伸びて生育する茎の頂点に羊が実る植物。
白い花が萎み、赤いトマトのような実が成り、実が熟し切ると中から黄金の羊が姿を現す。
この羊は茎から切り離されたりした場合、沈黙して動かなくなってしまう。
毛皮は衣類の材料として重宝され、肉や血は何故か蟹のような風味がして美味、角や蹄もしっかり調理すれば野菜のように食べる事ができる。
安定した人工生育法は現状発見されていない。
◇『古竜王スニクスアルフ』
数万年前に現れた原初の異世界転生者たちに与えられた 神獣。
『古竜戦争』と呼ばれる異世界転生者同士の争いから生き残った古竜王の内の一体。
翠玉のような鱗に覆われ大樹のような二本角が生え、後脚で直立し、五本指の前脚を持つ竜人のような体型だが、身長は約3000mもある超巨大な竜。雌雄同体。
女神の器としての適合に失敗し世界樹へ成り果てた主人を守るため、枝葉の中に棲み着いており、小さな火の気にも敏感に反応する。
スニクスアルフがいる事でエルタナ聖王国は外国から攻め込まれ難くなっているため、エルフたちからは『護国竜様』と呼ばれ崇められている。
圧倒的な巨体を誇るが、古竜王の中では最も小さい。
アリエラに治療された影響で角が 羊果樹になってしまい、鬱陶しがっている。




