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第2話 ダンジョンマスターと対面

お待たせ致しましたー

 いきなり、出てきた。


 それは……『人間』でもモンスターでもない。


 たとえるなら、それは少し前に攻略したダンジョンに居た……『ダンジョンマスター』さんと似た様な見た目だ。


 腕は複数あるが、足も四本ある。


 顔とかは綺麗だけど……ちょっと、いやだいぶ不気味だ。


 僕らと戦う様子は見ていてわかったから、話し合う様子はない。


 ジェフさんもだけど、僕もフランツを構えた。レイザーさんも、ダガーを腰から抜いて構える。マシュさんには後ろで待ってもらうことになった。


 ただ、僕らが警戒していると……多分、ダンジョンマスターさんの顔が……少し青ざめた? のかな??


 僕……と言うか、ジェフさんじゃなくてレイザーさんを見ているような。


 レイザーさんに振り返れば、彼はにんまりと笑っていた。



「気づいたか?」



 何を? と僕は首を傾げると、レイザーさんは僕の頭をぽんぽんと撫でてくれた。



「向こうが……俺の『魔眼』に気づいたと思う」


「まがん??」


「レイザーの左目は、あるモンスターを討伐した時に……呪いを受けた魔眼ってやつだ。普段はその特殊な眼帯で隠しているが……解放させたら、ちぃっと面倒だが強力な呪いを相手に施すことが出来る」


「そーゆーこった」


「まあ! 素晴らしいですの!」



 呪い……と言うのは少し怖かったけど、レイザーさんが大丈夫なら……心配し過ぎるのはいけないことかな?


 とにかく、あちらのダンジョンマスターさんはその魔眼を警戒しているみたい。



「……出すか? 呪われたくなきゃ、この騒動を終わらせてくれるんなら……考えてやるが」



 レイザーさんは、ダンジョンマスターさんに警告するように眼帯を外そうとしていた。


 その仕草だけで、ダンジョンマスターさんはさらにたじろいだけれど……複数ある手を使って、何か魔法を使おうとしていた。


 距離とその繰り出す速さに、僕は突撃せずにフランツと連携して結界を創り……ぶつけられると辺り一帯に土ぼこりが凄いことになった。



「ちっ!」


「逃げやがったか……」



 ジェフさん達には、すぐに向こう側が見えたのか。ダンジョンマスターさんが消えたようなので、舌打ちしていた。



「……なんだったんでしょう??」



 この前会ったダンジョンマスターさんと違って、仲良くしたいわけじゃないのは僕にでもわかった。


 だから、いきなり出て来ていきなり帰っていくのが……よくわからない。


 でも、結局はあとで戦うことにはなるだろうが。



「あの鬼人(オーガ)を倒されたことで、焦ったんだろ? 俺らよりも、マシュを警戒して」



 ジェフさんがダンジョンマスターさんの居た場所を見ながら……そんな予想をしていた。



「で、目の当たりにしたら俺の魔眼に気づいて焦ったってとこか?」


「だな? 覗き見しても、魔眼の負の力が感じ取れなかっただろうよ」


「ですの」



 とにかく、先へ進んであのダンジョンマスターさんともう一度立ち向かうために……僕らは急ぐことにした。

次回はまた明日〜

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