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プロローグ④ 神殺しと神々の試練

 《????》《×●▲◆》《転移門》


 気付いた時にはそこに俺達はいた。

 辺りはさっきまでの洞窟ではない。


「どこだよここ! 地上に帰れるはずじゃ...」

「ふ~ん。そゆこと」


 フリィが何かに気づいたのか、俺の手を引っ張る。

 ()()()()()()()、感触が綿を踏んでいるようだ。

 フリィに連れれてたまま、転移した場所から一直線上の道をここ()()走っている。


「あ、着いた」

「着いたどこだよ」


 周りはさっきまでとは変わらない。

 もふもふとした雲のような地面と金色の粉が空から落ちてくるだけだ。


「いいからいいから!」

「ちょま...」


 フリィが足で思いっきり地面から飛び上がる。

 手を引っ張られ飛んでくような感じだ。

 絶景は見られず、フリィのすばやさのせいですぐにどこか変な場所についていた。


 《????》《×●▲◆》《神々のテラス》


 さっきまでの何もない空間とは違い、どこかの異国の国に来たような感じだ。

 中央には大きな丸いテーブルが置かれ、その周りに白い椅子。

 テーブルの中央にはケーキスタンドが置かれており、その中には色々なケーキがある。

 ポットやカップはないようだ。


「やっぱり...隠れてないで出てきてよね! 出てこないならこのテラスごと()()するよ?」


 今の脅しだよな...ん? フリィの両手に炎が圧縮されてね?


「わ、分かったから! 今出るから待ってよ~!」


 いきなり俺達に目の前には子供が現れた。

 子供だよな? でもなんだこの違和感

 フリィの両手から炎が消えた。


「よろしい。じゃあ()()()()()()()戻して!」

「む、無理だよ! ()()は各神々に渡しちゃって...その~」

「へぇ~そっかぁ~。やっぱ壊そう!」


 ()()()()てなんだよ。

 てかフリィてこんなきれやすいか?


「ま、待って。ほんとなんだ!」

「ふ~ん。理由ありてかんじ?」

「そ、そうなんだよ! 各神達を()()ば記憶は戻るよ!」

「あんたらほんと不死身だからって私に殺されたいわけ?」

「そ、そんなわけないじゃないか!」

「へぇ~」


 何気に次元の超えた話が聞こえてくるせいでわけわからん。

 なんか、子供?とフリィがこっちをちょくちょくみてくるし。


「と、とにかく試練を突破すれば返してあげるよ!」

「まぁいっか。あの子ら死にたくなるまで()()()()ばいいもんね?」

「ひぇ...もうあれはやめて...」


 死にたくなるまで焼き殺すて、一体どんな攻撃なんだよ。

 てかそんな隠し技あるのか...。


「そ、それとおにぃじゃなかった。マスターの君にこれ渡しとくから頑張って」

「なんだこれ」


 水滴のような形をした結晶を十個ほどもらった。

 どこかで見たことあるんだよなぁこれ。


「そんなのいらないから!」

「ひど! マスター君は人間でしょ? これくらいないと死んじゃうわ!」

「大丈夫だってば! いくよマスター」


 なにか焦っているようだ。

 この先になにがあるていうんだ。


『フェニックスの涙×10手に入れた』


 ん? あ、ああああ!

 そうだよ! フリィに強引に飲まされたあれじゃん!

 フェニックスの涙て一個で王都の土地買えるとかなんとか。

 たしか効果は、『傷、精神力、MP、不足した血液等を元に戻す』だったか。

 まさにチート級アイテム。

 たしか、ミギルがどこかの国王に報酬としてもらってたけ?


 《????》《×●▲◆》《神々の街》


 フリィについていったらいきなりダンジョンに入ったんだが...。

 どこだよここ!


「やっぱり、マスター」

「ん? どうした?」

「多分ここから()()になるから召喚できるモンスター達だしておいて」

「お、おう」


 え? 全員だせてことか? 

 でも以前は出来なかったが...。

 物は試しだ!


「ゴールデンスライムα、キングゴブリンα、ケットシーα、ケルベロスα、変なお姉さん?(変態)同時召喚!」


『同時召喚を確認実行します』


 ん? あの時に聞こえたアナウンスか?

 て、魔法陣5つ出てきてるし。


『同時召喚成功。システム起動、サモンマスターに切り替えを開始します』


 サモンマスターてなんぞ?

 お?


 ぷるん。ぷるん。


 でけぇスライムだなぁ。


「成功したみたい? でもこんな狭いとこじゃ私みたいに()()()()()みたいね」

「だ、だよなぁ」


 大きなゴールデンスライムの中には、猫耳美少女、巨大オオカミ?、巨大ゴブリン、いつものおっさんが入っていた。

 どうしよう...?


「ぷはぁ! もう! スライム君相変わらずなんだから!」

「きゅぴぃ~」


 猫耳美少女がスライムの中から出てくると、金色のスライムが小さくなっていった。

 ぞろぞろと俺の方に向かってくる。


「ちょ、なんだこれ! せま! どけよお前ら!」

「こっちのセリフなんだな~。マスターの近くに行けないのだ」

「いやいや、あんたら小さくなれるでしょ」

「「あ!」」


 猫耳美少女にツッコまれるとみるみるオオカミとゴブリンが小さくなっていた。

 なんかもうしわけねぇええ。ん?

 ゴブリンとオオカミの後ろには、あの時どこかに消えていったおっさんがいた。


「お、生きてたか。元気そうじゃん!」

「あら、シャルク君久しぶり! 生きてて何より」

「ん? なんか違う...」

「そお? あ、進化したせいかしら?」


 おっさんじゃなくなってないか?

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「あ、そ、そうなんだ」

「まぁとりあえず皆私についてきて。神殺しするから」

「「了解」」


 フリィが小さくなった召喚獣達を持ち上げて奥に行ってしまった。

 て、俺置いてかれてるやん!


「まってくれええ! ぐふ」


 なんだこれ?

 何か壁のようなものにぶつかったみたいだ。

 ()から戦闘音が聞こえる。


『ふ、さすがあの方が見込んだ召喚士よな』


 頭の中に誰かの声が聞こえてくる。

 たしかテレパシーだったか。


『その通り。我は妖精王オーベロン妖精族たちの王である』


 オーベロン。たしか神に近い存在だったか?


『うむ。お主の召喚獣達は苦戦してるようだがな。さすがフェニックス。恐ろしいものよ』


 苦戦か、俺が参戦しても足手まといなだけだし。


『そうか? 不老不死になったのだろ? 召喚獣達に()()()()をかければよい』


 魔法そもそも使えないんですが...。

 やっぱ才能ないのかなぁて


『なるほどな。あの()()()め、鬼畜な選択をする』


 え?


『すまん。こっちの話だ』


 ? よくわからんなぁ~。


『あ、忘れておったが、お主の試練をしよう』


 やっぱりあるんだね...。

 戦闘はマジ勘弁して、


『戦闘? そんな無粋なものではない。こいつらをお前はどう思う』


 いきなり目の前には、勇者パーティーの皆が写っている()()が浮かび上がった。


 そんなの決まっている。


『ほう? お主の答えはなんだ?』


 こいつらを超え、魔王を倒す。


『なるほど、なるほど! 面白い! その答えを待っておった!』


 突然目の前に小さな結晶が浮かび上がった。

 結晶は俺の頭に吸収されていった。


『さすが、我々に選ばれた者だな。ゆけ! お主の目的のために!』


 その言葉を最後に何も聞こえなくなった。


『記憶の欠片を手に入れた』

『ステータスが大幅に上昇した』

『召喚獣達が妖精王オ―ベロンを倒した』

『称号 ゴットスレイヤーを手に入れた』

『新たなスキル(魔法)を手に入れた』


 ん? 魔法?

 すると、壁で通れなかった道が通れるようになっていた。


「マスター! 妖精王ほんとめんどくさかった!」


 相変わらずフリィが抱きついてくる。

 俺養分接種とか言って。


「お疲れさん。まだあるんだろ?」

「残り2つだってさ」


 まじかぁ...。


 この後の2つ試練は召喚獣達は神と戦い。

 俺は頭の中に語り掛けてくる神と話し、問いに答えていた。

 さすがに三回連続戦闘はきついのか、フリィ以外は俺のとこに戻ったいた。


「うっさい! 早くくたばってろ! この変態やろう!」

「ありがとうございます!」

 と壁の奥から聞こえてきたのは気にしないでおこう。


 一体どんな神だったのやら...。

 部屋から出てきたフリィは泣きながら「もうお嫁にいけない!」の一点張り。

 ほんと何があったんだよこの部屋で。


 合計3つの記憶の欠片を結晶手に入れたわけだが、なんにも思い出せない。

 しかし、ステータスが以前よりもおかしくなった。

 ――――――――――

【名前】    『本名』櫟原兵間 『偽名』シャルク

【種族】    人間?  

【年齢】    17   「不老のため固定」

【職業】    召喚士 「条件解放:不死鳥召喚」

【レベル】   99999 

【称号】    さいきょうなおにぃさん 神獣召喚士 伝説の召喚士 不死鳥の主

 勇者パーティー追放 死にかけ 不老不死 神々の試練を超えし者

 ゴッドスレイヤー ドラゴンスレイヤー ()()()

【HP】     ∞/∞

【MP】     158000/999999


【攻撃力】   300

【防御力】   2660

【物理攻撃力】 -()2()

【魔法攻撃力】 899950

【すばやさ】  100

【魅力】    1

【運】     測定不能 「条件解放:神の祝福」


【スキル】

 召喚士の伝説

 最東炎神の加護

 神の祝福

 魔法 召喚魔法α

 テレパシー 「神との会話可能」

 全種族言語翻訳

 同時召喚可能「上限なし」

 自動回復

 召喚獣への補助魔法

 ステータス上限解放

 ステータス拡散

 召喚獣常時召喚時MP消費不要

 召喚獣のステータス増加

 召喚獣のスキル増加


【召喚できるモンスター】

 ゴールデンスライムα 

 キングゴブリンα

 ケットシーα

 ケルベロスα

 雪だるマン 「冬限定召喚」

 変なお姉さん?(変態)

 不死鳥 フェニックス (相棒?)

 ―――――――――――――


 ん? なんか色々増えすぎだろ。

 把握できないわ! 

 てかなんだよ物理攻撃-2て。


『神々の試練クリア。自動的に《神々のテラス》に転移します』

『プロセスクリア。裏コード漆黒の条件を満たしました』

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