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第31話 地下室

なぜあの小屋が現れたのか分からない。

普通には入れたし、机とかも実際の感触と一緒だ。

となれば、考えられるのは二つ。

一つ この場所に転移させられた。

二つ 完全再現された偽物


「う~ん。転移はあるあるだがフリィが感じ取るはずだから一はなしだな」

「ん? 転移?」

「なんか感じたか?」

「別に? まだ遺跡の中だけど?」

「やっぱりか」


ダンジョンに記憶を読まれたということは、小屋の中に何かあるに違いない。

そういえば記憶にないものがあったな


「フリィ。悪いけど手伝ってくれ」

「うん、あちょっと待ってて」


フリィがどこからか変な棒を取り出し、何かを唱えた。

すると記憶にない石のオブジェクトが宙を舞った。


「これどうする?」

「破壊しておいてくれ、多分それモンスター...あいうの遅かったか」


すでにオブジェクトは破壊されていた。

まぁ邪魔だもんな。

魔法ほんとすげぇ...。


「これて階段?」

「多分な地下室なんてなかったはずだからこの先は多分《暗黒の迷宮》に戻っているだろう」

「う~んそのわりには小さいけど...」

「まじか」


フリィの神としての特権。

この世界の位置情報、地下情報、ダンジョン情報などマップが見えるらしい。

手をつながれたり、抱きしめられたりすると俺にも見える。


「とりあえず降りてみるか」

「うん!」


ミシミシいう木製の階段を降りると、そこには黒魔術が行われていたかのような祭壇があった。

魔法陣の中心に人骨のようなものが置いてある。

その周りには怪しい装飾品やとけているろうそくが直に置かれていた。


「なんだ。この部屋...」

「死者の蘇生と悪魔の召喚...なるほどね」

「どういうことだ?」


フリィが何かに気づいたみたいだ。

おれにはさっぱりわからない。

そもそもこんなのなかったはずだ。


「多分。この中央にいる人を蘇生したかったんじゃない? 蘇るわけないのに...ただの人間が」

「それ神様が言っていいのか」

「いいの! 私もそれしたもん同情してもいいでしょ?」

「ま、まぁ...」


フリィの場合は俺の転生と自分自身を神にすることだ。

しかし、これは黒魔術によって術者の命の代わりに蘇らせる禁忌の魔法。

禁忌の魔法は魔族によって作られた魔法らしく人間が作った魔法より、はるかに上回るらしい。


「どうしよ...この場面を何かに移したいんだけど」

「う~んこういう時に便利なのは写真とか、なんだっけ...」

「あ、そっか!」


またフリィが空間から何か得体も知れないものを取り出した。

小さい板だ。画面のようなものを捜査していきなり祭壇を撮り始めた。

カシャ カシャ カシャ

懐かしい...。


「こんなもんかな」

「なんだそれ」

「ふふ~ん。あとで教えてあげる」

「え~」


どこか懐かしいそれは、表面には何かしらの写真が貼ってあったのが見えた。

男女だ。

なんなのかきになるが思い出すことすらできない。

とりあえず前に進むしかないらしい。

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