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第28話 ミリアとの茶会

《暗黒の迷宮》


意味わからんことに倒したはずの魔王を再度倒した俺は、いつの間にか最初の間に戻っていた。

看板のコメントがうぜぇ~と思いながらその先に進んだのだが、なんかいきなり目の前が暗くなった


「ふむ、ちゃんと来れたようじゃな」


俺の目の前には、魔王が座っていそうな禍々しい椅子にミリアが足を組んで座っていた。

他には誰もいない。


「あのうざい看板ミリアが書いたのか?」

「ん? あれか? 私じゃないぞ? そんなもの知らんぞ」

「えーじゃあなんだあれ」

「まぁよい。ちょいと付き合ってくれないか?」


ティーカップをこっちに見せつけ、いつのまにかミリアの目の前に丸テーブルと、白いテーブルクロスが敷かれ、その上にポットとカップ、ケーキタワーが置かれていた。

どこから出したのか気になったが、ミリアなら不思議な力を持ってもおかしくないと思う。

俺は用意されていた、四つの中の一つの椅子に座った。


「それで、どうしてマスターがここにいるのかな?」

「あははは、なんか暗黒の迷宮で迷子に...」

「ふ~ん。珍しくフリィとは一緒じゃないのね」

「ああ、なんか起きたらいなくなっててさ二回目の時は合流できたんだけど、別人だった」

「ふむふむ、それてこんな感じ?」


ミリアの姿が、フリィに変わった。

ご丁寧に服まで変化している。

どうなっているんだこれ。


「あの時のミリアかよ...」

「ごめんね、騙すつもりなかったのに」

「まぁいいわ、ミリアがフリィの姿になるてことはどこにいるのか知ってるんだろ?」

「ええ、もちろん。そろそろ来るはずよ」


ミリアがこの何もない空間の端の方を見つめていると、俺もその方向を見た途端、突然扉が現れわフリィが行きよい良く入ってきた。


「マスター!!! 逃げてええええ」

「は? 何言って...」


フリィの後ろから巨大な芋虫が追いかけてきていた。

しかし、扉がくぐれないのか入れないのかわからないがなぜか追いかけるのをあきらめ帰っていった。


「芋虫、ほんと無理」


いつの間にかフリィが俺の膝に座ってカタカタ震えていた。

そういえばダンジョン言ってるとき虫だけ炎飛ばして灰すら残してなかったな。

フリィの頭を撫でているとミリアがこっちをみてむすっとしている。


「ずるい」

「いいでしょ~。ミリアも一緒に座る?」


ミリアがコクッと頷くと俺の左膝に座ってきた。

さすがにふたりはきつい。


「とりあえず合流できたにはいいが、なんで家に迷宮が現れたんだ?」

「多分あの魔王のせい。たしか私にぶつぶつ愚痴言ってたから」

「なるほど。でもなんで俺らを合流させたんだ? せっかく一人一人を倒すチャンスなのに」


何故か突然二人が黙ってしまう。

そういえばここ《神々のテラス》と似ているような気がする。

空は青空ではなく、万遍の星が広がっている。


「ミリアの力て言ったらマスターは納得する?」

「ん? ああなるほどな。ミリアなら魔王の暗黒の迷宮ぐらい操作することたやすいよな」

「そうそう、彼女は一応邪神だからね」


すると、いつのまにかあの空間から石壁でできたダンジョンに飛ばされてしまった。

そしてアナウンスが流れる。


『では次! さっさと消えて死んでください。一生邪神様に触れないでください気持ち悪いです』


なんだこの子供の遊びのような茶番は...

と思ってきいているといつの間にかミリアが消えていた。

持ってかれたようだ。


「フリィ、出し惜しみなしだ。ガキに説教してあげないとな」

「了解、少しこのダンジョンいじるから待ってて」


フリィがなにか変な端末をどこからか取り出すと、いきなり目の前に扉が現れた。

ダンジョンをいじるてこのことか。

てか、フリィは普通に攻略しなくてよかったんじゃ...。

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