第12話 彼女の秘密
《????》《×●▲◆》《神々のテラス》
俺こと櫟原兵間が到着する1時間前
「しかし、驚きました。あの邪神がかの地に封印されていたとは」
「困ったわぁ。邪神を倒されたせいで魔族達が大反発起こしているわよ?」
「仕方ないでしょう。魔王に続き信仰していた神でころされたのですから」
「あ、そうそう。魔王なんだけど、なんか生き残ってるぽいんだよねぇ」
彼らは暇なのかよくこのテラスに集まる。
私はまだマスターがいるから暇ではないけど、彼らは暇つぶしがないようだ。
こまったなぁ~。
突然マスターの目の前に現れて、殺し合いにならないといいけど...。
「本当ですか! 魔王の行き先は...」
「多分。この下でしょう」
「でござるな。魔の力を感じるでござる」
この下て《神々の島》じゃん。
もう嫌だあああああ。
テーブルに顔をうつぶせに悩みこんでしまった。
うう、仕方ないじゃん...。
「そんなに落ち込まなくても...」
「うるさい! フローラだってわかってるでしょ!」
「そういわれましても、困りますわ」
フローラ。
いつもドレスを着ている人。
種族 吸血族 魔族
性格は ヤンデレ。
大体いつも血まみれで帰ってくることが多い。
「しかし、急にあんたが返ってきたということはやはり問題あるんやろ?」
「うん。マスターの身体がね、どんどん私の加護を受け付けなくなってるの」
彼はテイル。
いつもヤンチャな人
種族 ドラゴン族 リザードマン族
性格は 正義主義
彼もドラゴンのため、領地を侵すものはすぐ排除する。
「加護を受け付けなくなると蘇生すらできぬ体になるでござるな」
「そうなんだよねぇ。私の加護が強すぎて皆のが薄くなってるのもあるかもだけど」
彼は節佳。
いつも和服着てる歳のいってるおじいちゃん。私よりまだ下でけど。
種族 ヒューマン(人間)
性格は 責任感が強い
彼は人間たちに信仰される神様。
特に《最東の国》
「かまへん。かまへん。主君の加護を強くすればいいさね」
「ユキのアイデアもーらい。あ、でも加護与えるには元の姿に戻らないと...」
また私はテーブルに顔を埋める。
恥ずかしい。
ユキが私の頭を撫でてくれる。
やっぱマスターのほうがいいなぁ~。
彼女はユキ。
種族 エルフ ハイエルフ ハーフエルフ
性格 とにかくどS
森の神様と呼ばれている。
名前がユキなのは私が勝手に呼んだら改名しちゃったから。
「魔力のほうは俺達でサポートできるが、正体まで隠して契約したからにはリスクでかいよな」
「そうなんだよぉ。隠した意味ないじゃん!」
彼はシテルス。
種族 ドワーフ族
性格 大人しい
なぜかドワーフなのに身長高い!
なんでだろ?
「それならもう告白の勢いでしちゃいますか? しないなら私がお兄ちゃん貰いますよ?」
「やだ! マスターは私のだもん!」
彼女(子供)はメル。
種族 妖精族
性格 やんちゃ。メスガキ。
マスターをいつも取ろうとする!
「う~もう明かすしかないよねぇ...」
「「「「「「ですね」」」」」」
全員合わせたかのように同意してくる。
うう...マスターとの関係壊れたらやだよぉ。
私がこの世界の種族じゃなくて、この世界の創造神だし。
しかも、仮の姿のフェニックスはこの世界では珍しくないからだし。
それならドラゴンの方がいいて人も多いけど。
魔力消費激しいからヤダ!
「もうあきらめた方がいいかもしれませんわ」
「フローラの裏切り者~!」
「裏切ってなど、もう仕方ありませんわね」
フローラがいきなり私の服を掴んで地面がないとこまで運ばれた。
「英雄君をここに連れてきなさいな」
「う、分かった」
「うん。よろしい」
突然フローラが私の服から手を放す。
このままの勢いで島に着地すると島ごと無くなってしまう。
うう、あのフローラ!
あとで許さないから!




