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魔道具専門店

初投稿です、日本語がおかしくなってるいるとこがあるかもしれません。

漢字ミス、行間ミスなどあったら教えていただけると幸いです。

ここはとある帝国の王都にある魔道具店、そこでは今日も一人の人間と一機の人造人間(ホムンクルス)が働いていた。

帝国の王都にある魔道具店、そこでは今日も一人の人間と一機の人造人間(ホムンクルス)が働いていた。


人間の名はクロノス、この店のオーナーだが黒髪にひどい目のクマでお世辞にも恰好が良いとは言えない。

人造人間(ホムンクルス)の名はアリシア、美しい白髪に幼げのある顔、まさに容姿端麗な彼女はこの店で働く従業員だ。


今日も彼らの賑やかな一日が始まる。


「ない…ないぞ!?」


朝っぱらから騒いでいるクロノス、なにかをなくしたようだ。


「アリシア!その辺に置いてあったなくしたものを見つける魔道具知らないか!!」


主人(マスター)、元も子もないです」


幼い顔に似つかわしくない毒舌、初めて彼女と話す者は決まって目を丸くする。

あの魔道具、昨日見た気がしたが…徹夜で魔道具を作っていたから疲れてるみたいだ。

夜は魔道具作り、日中は店を開けるのでなかなか休めない。

最近の楽しみは充電中(すいみんちゅう)のアリシアに落書きをしてやるくらいだ。 


「聞こえてますよ」


眼鏡をかけこちらをジッと睨むアリシア、楽しみが一つ減ってしまったみたいだ。

これは人の心が分かる眼鏡、便利だが一日に数秒しか使えないという何とも言えない欠点があったためお蔵入りしたはずだが…。


「次やったら充電中(すいみんちゅう)は、いたずら対策にずっと放電しますからね」


「すみませんでしたー!!」


ここは素直に謝罪、そんなことをされては魔力代で店が火の車だ。

ただでさえ客がこないのに…、というのも今の時代あまり魔道具に需要がない。

理由は色々あるが、魔法の発展と値段の高さがネックだろう。


と、ここで店のドアが開く。


主人(マスター)、珍しくお客が来ましたよ」


商品の整理をしていたアリシアが俺に声を掛けた。

客は背の低い銀髪の少女、長い耳を見るにエルフだろうか。


「マスター、鼻の下」


おっと俺としたことが。

しかし先に言っておこう、俺は決してロリコンではない。

歩いてきた少女はカウンターの前に立ちこちらを見た。


「お前がクロノスか?」


第一声がお前…、嫌な予感がする。


「いかにも、俺がここの店長のクロノスだ」


「ではこの店にある最強の魔道具をよこせ!!」


予感通りだ、この世界の幼子はなぜこうも口が悪いんだろう。

そして最強の魔道具、そんなものがあったら苦労はしない。


「なんでそんな物が欲しいんだ?」


「ある魔物を討伐したい、あるなら早くよこせ!」


…こいつ追い出してえ。

ただお客の要望を叶えるのがここ、魔道具専門店だ。

最強と言えばあの魔道具があったな。


「では、聖剣プチエクスカリバーなんてどうだ」


「伝説のあのエクスカリバーか!?」


しかし店の奥に入り取ってきたのは、剣というより一回り小さな短剣。


「…なんだそれは、エクスカリバーは大剣のはずだが」


「プチエクスカリバーは本物の十二分の一サイズ。したがって威力も十二分の一になる」


「「………」」


「マスター、使えない魔道具を作るのはやめてください」


「我にそんな物を売りつける気か?」


 …ひどい言いようだな。


「いや、ちゃんと使えるはずだ。もともとエクスカリバーの攻撃力が高いから、十二分の一になっても強いはずだ。」


「じゃあそれをよこすのだ!いくらだ?」


「値段もエクスカリバーの十二分の一だからざっと1億G、分割でもいい」


「買える訳なかろう!ふざけてるのか!?」


主人(マスター)、真面目に仕事して下さい。せっかくのお客がいなくなりますよ」


確かにその通り、しかし残念ながらここにはまともな武器なんてない。

なぜなら魔道具は強さを求めるものではない、単純な強さを求めるなら普通の魔法に劣るからだ。

魔道具の存在価値はユニークな性能にある、このエルフも承知で来たのではないのか…?


「ふむ…ではこれなんかどうだ、その名もなんでも切れる包丁!!今のお前にピッタリの魔道具だ!」


こちらを見る一人と一機が訝しげな顔になる。


「なんでも切れる包丁?胡散臭い名前の短剣じゃのぅ…」


「この包丁、すごいんですよ奥さん」


俺はデモンストレーション用の魚やら鉄塊を取り出し、通信販売よろしくバターのように切って見せた。


「ほぅ、なんでも切れるというのは胡散臭いがよく切れそうな短剣じゃのう。いくらじゃ」


「本当になんでも切れるんだ。気になるお値段だが…」


俺は先ほどから気になっていた彼女のつけていた指輪を指さす。


「それでいい」


「これか?悪いがこれは大層な指輪ではないぞ、それにこれは渡せぬ」


見た感じ確かに大層な指輪ではない、しかし大事なのはそこじゃない。

年季を感じさせる古い指輪、けれども手入れをされ綺麗な状態だ、長年大事にされてきたのだと分かる。

思いの込められた物は良い魔道具になりやすい、ぜひとも欲しい。


「ならば特別に1週間無料サービス!持ってけドロボー!」


「ふうむ、無料ならいいかのう…」


「よし、では持っていけ。一応忠告だが、期間以上バックレようとしたらうちの暴力担当をけしかける」


「そんなことはせぬ、ではさらばじゃ」


「待て」


帰ろうとする彼女を引き留める、まだ大事なことを言っていない。


「切ったものは元には戻らない。」


「…?」


よく分かっていなさそうな顔をした後、彼女は出て行った。

彼女が去ってからしばらくして掃除中のアリシアが尋ねる。


「なんですか最後の」


「注意事項、あの道具の特徴にして最大の欠陥」

ぼちぼち投稿していこうと思っております、見てくれると嬉しいです。

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