ギムウェリアに伝わる創世神話
これは、人々が森に隠れる前の話、世界が始まる前のこと。
天高き場所に七柱の神がお生まれになった。
まず初めにホホメラス。この神はこの世界のありとあらゆるものの元となった神である。
次にホホメカヌラ。この神は星を司る神である。
次にカメレメナ。この神は大地を生み出した神である。
次にニタニマニ。この神は水を創った神である。
次にナハタアカミニ。この神は風を創り出した神である。
次にタナヤタカ。この神はこの世の理を創った神である。
最後にツナタカナが、この世の始まりを告げると、海に脂ともつかないものが無数に浮かび上がった。
以上が、この世界の成り立ちについてである。
この神々は世界の礎を創り出した神であり、姿形はなく、男と女の区別もなかった。これら七柱を創世の七神と呼び、地上に現れた神とは別の特別な神として分ける。
次に海に浮かぶ脂とも泡ともつかぬものが単純な姿に変わり、そこから植物や魚、鳥、トカゲなどへと姿を変えていった。
それからしばらく経ち、地上が様々な種の生き物で満たされた頃、最初の地上の王である龍が生まれたが、やがて、神の怒りに触れてしまいその殆どが滅ぼされたが、神に忠実だった翼のある小さな龍達だけは生き残った。
それからしばらく後、我らの祖先であるラピルリオとクハンヌが生まれた。夫婦であり、兄妹であった。彼らは互いに深く交わり、夜明けと共に多くの子どもを産んだ。そして、子らも深く交わり、地上は彼らの子で溢れ、やがて、彼らは自らをヒマスと名乗り、地上に最初の楽園を作った。
それからしばらく経ったのち、人々の前に鋼の船に乗った神々が降臨した。神々の代表はサルーファスという男神とクローディクスという女神であった。これらの神々は創世の七神と違い、姿形があり、性別もあった。
神々は不思議な言葉と術を使い、青き魔の石に言葉を刻み、さまざまなことに使っていた。
人々の王であったナハマヌは、神々の人智を超えた御技に平伏し、自分達の神として崇め奉り、神々はその見返りに彼らに自らの血と御技を授け、小さな島に数多の石と金属と熱き水晶によって作られた塔が立ち並ぶ第二の楽園を作った。その楽園は彼らの故郷である星の名を取りてエルホホリアと名付けられた。
そして、自らのためとヒマス達のために働くようにと数多の生き物の血を混ぜ合わせ、クルドゥリアという奴隷を作り出した。
まず、その内、一組はミルサランクの祖先であるラタチナスとナハーマで、彼らは神から様々な知恵を授けられ、塔の建造と神の補佐をするように命じられた。
次に生み出されたのが、ヲサンクの祖先であるターネクスとタニナで、彼らは神の兵士として働くように命じられた。
それから長い年月が経ったある日、新たな指導者として作られた新しき神であるヤミヤサハが現れた。ヤミヤサハは彼らと人々のために尽くしたが、やがて、邪な心を持つ者達との間で争いが起きた。
ヤミヤサハは争いを鎮めようとした。しかし、邪な心を持つ者達は争いをやめようとはしなかったので、ヤミヤサハは天高い場所に浮かぶ大鏡を使って地上を焦がし、邪な心を持つ者達や街を焼いた。
そして、楽園は崩壊し、地上は、六つの大陸と数多の島に分けられ、生き残った者達は散り散りになり、ヒマスは森に隠れ、神々から授かった御技である魔法を使い静かに暮らした。




