表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界クルドゥリア設定資料集  作者: フルビルタス太郎
社会
10/36

各国の警察組織

 科学の発展と共に神の存在を否定する者が現れたとはいえ、この世界では未だに神の存在を信じている者が大多数を占めている。それは警察組織にも影響を与えている。

 各勢力圏における警察組織は以下の通りである。


●ソーラルド

 ソーラルドにはゲセブ教の他にラトルマスティ教、クルエン教が存在しているが、これら三つの宗教に共通する点は、教義の中に魔術が組み込まれ、全ての住人が魔術を扱えるということである。

 そのため、これらの国では魔術による犯罪が起きており、それに対抗するために高度な魔術を扱うことができる魔術師で編成された警察組織、或いは軍隊が存在している。

 警察組織は、魔術師によって編成されており、どの国でも国家公務員に相当する国家行政官(こっかぎょうせいかん)という扱いとなる。

 階級は、隊長(団長)、副隊長、警部、警部補、巡視長、巡視の六つである。

 

◯エラローリア法王国、フルビルタス王国、サンドフック王国、グロム王国

 ゲセブ教圏では、ゲセブ教と魔術師団の下部組織である教義警備隊が警察としての役割を担っており、前者が担う警察としての役割とは自首してきた犯人に対して贖宥状を与えるというもので、これはゲセブ教の教義の一つである罪の告白に由来する。

 告解は、拝言所の懺悔室で犯した罪を告白して赦しを請うことで死後に行われる裁きを軽くするという意味があり、ゲセブ教徒は月に一回、拝言所で懺悔する事になっている。特に法に触れるような犯罪は大罪とされており、それ故に犯罪を犯した者は拝言所に罪を告白しに来る事が多い。

 告白した罪が法律に該当しないなら伝言師が赦しを与え、該当するなら贖宥状を発行したのち教義警備隊に引き渡すことになっている。

 贖宥状の有無は裁判の際に減刑の対象となるか否かを左右するものであるため、犯人の八割近くが贖宥状目当てに懺悔に来る。なお、犯人が逃亡した場合は教義警備隊が捜査を行うことになっている。

 一方、後者の任務は治安維持や犯罪捜査、行方不明者の捜索の他、告解をしに来た犯人の身柄の引き渡し、住民の相談など多岐にわたっている。

 ちなみにゲセブ教圏の国は自前の軍隊というのを持っていないが、グロム王国のみ特例として龍騎士団という騎龍部隊が存在している。 


◯パラティア王国、ルネベネリア王国

 ラトルマスティ教が国教のパラティア王国とクルエン教が国教のルネベネリア王国でも、魔術師が警察組織としての役割を担っているが、その扱いは軍警察に近く、パラティア王国が守護師隊、ルネベネリア王国が聖騎師団と呼ばれている。


 

●イファラルド

 イファラルドには魔術師は存在しない。それは警察組織も同じである。

◯オルキス帝国

 オルキス帝国の警察は帝国軍の特務機関で、首都及び地方の治安維持に従事する。組織は首都ミンドリアンを管轄する中央警察庁と各地方を管轄する地方警察庁に別れている。前者は警視庁に、後者は県警本部に相当する。

 警察官は公務員ではなく、予備軍人という扱いであり、有事や訓練の際には召集に応じなければならなず、服務規程違反の場合は軍法会議に掛けられる。

 裁量は皇帝より信任された各警察庁の長である長官に一任され、予算は皇帝の承認を受けた上で国防予算から各警察庁が出した予算額に応じて分配される。

 階級は、警視(本部長、支部長)、警部(課長以上の責任者、または部長以上の責任者)、警部補(課長以上の責任者)、警邏主任(班長に相当)、巡視長(刑事に相当)、巡視(巡査に相当)の六つである。

 宗教色は薄め。


◯ギムウェリア国

 自警団が存在する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ