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プロローグ


2020年12月24日、17時過ぎ。仕事終わり。携帯に一件の着信が入っていた。

父からだった。

折り返しの電話。電話は、繋がらなかった。


最後に会ったのは、12月の中旬の、15日とか。それぐらいだったはず。思い出せない。

父は、最後の最後、沢山の人たちに、家族に、友人に、親類に、電話をかけていた。

電話を受け取った皆が言うには、父は、一言も言葉を発しなかったそうだ。ただ、病院の看護師さんたちが話す声、アナウンス、患者たちの声、雑音。こちらから何度話しかけても、反応も応答もなく、数分ほどで切れたと。

私は、ただ後悔している。

なぜあの時、もっと早く気付いて電話を取ることができなかったのか、なぜ、もっと会いに行かなかったのか。今更、そんなことを言ってもどうにもならない、わかっていても、自分を責めずにはいられなかった。

年始初めの仕事。



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