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罠にかかったのは美少女でした。

「うん…どうやら罠に何かがかかったようだな。」


俺はそう誰にも聞こえないくらいの声の大きさでそういうと窓を開け、上位魔族と戦った時と同じ方法で地面に着地し走り出した。

魔法具は例えどんなに遠いところで発動しても、使用者は絶対に発動したと検知することが可能なのだ。


少々ずるいが…まぁ魔力の保有量によっては同じことができないわけではないのだ。それでも練習に時間はかかるのだろうが。










そんなことを考えているうちに俺は罠を仕掛けて場所にたどり着いた。近くにはなんの痕跡も残っていないので、上位魔族以上かはたまた普通の動物なのか。


そんなことを考えながら俺は大魔法具の中へと飛び込んだ。






大魔法具の中でも特殊を超えているこの大魔法具は他のとは違い、異世界を作り出すことが可能だ。

出たら最後、使用者と一緒に外に出るまでこの空間内にいることになる。


「さて…誰がこの罠に掛かったのかな?」


俺はそう言いながら【聖剣 モスケレナ】を呼び出す。神々しいという言葉でも足りないくらいの光を放つと、空間内の生命反応を俺に教えてくれる。


【聖剣 モスケレナ】はかつて神話の時代に存在した聖剣で、殺戮兵器という二つ名を持つ聖剣だ。

殺戮するために生命反応を検知しているのではないかと、俺はずっと思っている。


俺は異世界の中に作られた村へ向かう。村などの建造物もかつて昔あったと思われるものばかりだ、何故なら昔あったものをそのままコピーしてペーストしているからだ。


そして俺は一軒の家の前に立つと強行突破をするために、聖剣を二本まとめて手にもちドアを全て切り刻んだ。




「ひゃっ…助けてくれませんか?」


そこにいたのは魔物や動物でもなく、獣人だった。猫耳をつけた女の子の。

服を見ると少し血がついている…怪我は一見見た感じだと、なさそうだが。今にも泣きそうだ。



「どうしたんだ?何があった?」


俺は優しく彼女に問いかけると彼女は話し始めた。



彼女は泣きながらも話してくれた…寒いところに住んでいて、彼女の親達は【魔将軍】によって殺されてしまったこと。憎い、殺してやると思った瞬間に猫耳がついてしまい獣化してしまい、そして【魔将軍】を1人で討伐してしまったこと。獣化が何故か解けないということを。

1人で200kmの道を歩き、穴の中に入ってしまったらこうなってしまったことを




全てを話し終えた時彼女の目は赤く充血していて、猫耳だけだったのが尻尾まで生えていて完全に獣化していた。





「はい、上級回復薬。これを飲んだら大抵はなんとかなるから。」


俺はそう言いながら上級回復薬を彼女に渡すと、彼女は蓋を勢いよく開け飲み始める。


が充血とか擦り傷しか治らず、獣化は治らなかった。何故だろうか、ハナに聞こうと思った俺は彼女を家に連れて帰ることにした。



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