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皇国の王女様に独占されました。

「大丈夫かい?怪我はないのかな…」


俺はそう言った瞬間、少女の足に引っ掻き傷があることに気付いた。中々深い傷が一箇所ある、早めに消毒しなければ最悪の場合死にいたる。


「ちょっと染みちゃうけど…ごめんね?」


俺は言うとポケットから消毒液を取り出し、布に掛ける。そして近くの天然水で洗い流すと、布で丁寧に拭き新品の布で軽く三角巾を作って、軽い処置を施したこれでしばらくは大丈夫だろう。





「ありがとうございます…お礼がしたいので今からついてきてくれませんか?」


そう彼女の言われ俺はその少女についていくことにした。どうやらこんな山奥に1人できていたみたいだ…こんな場所は危ないと地元民の人なら知っているはずなのに。




「私の名前はハナです…先ほどは危ないところを助けていただき、ありがとうございます。」


そう少女は言うと貴族流の挨拶をした。貴族流…この子一回見たことがあるような、ないような…



「レセルクさんですよね?一回お会いしたことがあります…確か、あの貴族の宴会の時…」


「あぁ…!あの時!」


俺はハナのおかげで思い出すことができた。一回会ったことがある気がしたのはあった事があったから



















そうそれは半年前のある日…



【勇者】が正式に勇者だと認められ、その魔王討伐を開始すると意味合いを込めたパーティーの時だ…




「レセルクさんですよね…初めまして、ハナ=オルリュースと申します。」


俺はそう少女に声を掛けられた、少女といってもこの子はレフェス皇国の王女様だ。失礼があってはいけない…ちゃんと話そう。



「麗しき皇女様…こんにちは、よくぞこんなパーティーに着てくださいましたね。あなたと会えて光栄です。」


俺は紳士流の挨拶をしながら、そう少女に言う。といっても意外な相手が話しかけてきたな…予想外だ。



「皇女様なんて…どうせなら、一緒に踊ってくださいませんか?」


そう少女は手を差し伸べしながら、俺にダンスを誘ってきた。ここはちゃんと踊らなければ…




「えぇ…もちろんですよ。一応自分みたいな物でも教養はありますゆえ…」


そう俺たちは話すと息ぴったりのダンスを舞い始めた。といっても俺は皇女様と踊ったことなんて一切ないのに、よく一緒に踊っている…そのような感じのダンスをした。




「ありがとうございました…一応私も淑女でして、今年で17になります。」


そう彼女は意外な事実を俺に突きつけてきた…こんな可愛らしい見た目なのに、17歳。まぁそうだと知っていたけれど中々受け止めきれない。














「そんなこともありましたね…それともう一つ忘れている事がございましたよ。私のものにするといったじゃありませんか。」


そう彼女は言い放つと俺に向かってこう宣言した。


「レセルクさん、あなたは今日から私のものです。離しませんからね!独占させていただきます。」


と____________________

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