表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/16

クマックマにご注意を

「よっしゃぁ…解放されたし、あれ久々に現界させますか!」


俺はそう言うと手に意識を向け始める、そうすることでとある武器…俺のスキル【宝具生成】で作った武器を出すことができるのだ。ちなみに前のパーティーメンバー全員の武器も今出せないわけではないが、まぁ使う機会が来るだろう。



「出でよ!【神界禁忌 ユーネットホルン】っ久しぶりすぎて重く感じちまうな…。」


俺はそう言いながら丁寧に【神界禁忌 ユーネットホルン】と呼ばれる剣の柄を持つ。中々使うことが無かったからか重すぎるように感じてしまうな。







「久しぶりにあれでもやってしまおう!【大魔法具 神符 オルレアンウェイ】」


俺がそう言った瞬間、風は吹き荒れ樹々はざわめき始めた。そして俺の頭上に魔法陣の中でもでかい大型魔法陣が出来上がり、それを全身全霊でぶっ放した。体内の魔力を少し消費して。



「うん…やはり強いわ。ちゃんと鞘に治そう。」


俺は【大魔法具 神符 オルレアンウェイ】によって崩壊してしまった山を見て言った。きれいに円形の巨大な穴が中央部に開いており、そのうち崩れそうな感じである。


そして俺は丁寧に【神界禁忌 ユーネットホルン】、愛剣を丁寧に鞘へ戻したその時だった。




『GUEEA!』


なんか聞き覚えのあるモンスターの声が辺り一体に響き渡る。どうやら魔王のせいで活発化してしまった魔物がいるらしい、早めに倒さなければ犠牲者が出るほどだろう。



















俺は颯爽と走り始めると森の中へ突入する…地面をずっと走っていくよりは木の上の方が奴と戦うのに有利なはずだ。声の発生源に向かうとそこには巨大なモンスターと折れた剣を持つ少女が1人怯えながら対峙していた。


「こ…こないでよ、い…いやだ…。」


少女は怯えながら短刀を握りしめ、モンスターに対峙する。だが、少女の短刀は刃先が折れていてとても使えものになるとは思えない長さだ。


「G UEEA!」


モンスターは飢えているのか、少女が怯える姿を見るや否や襲いかかる。俺はそれを防ごうと前に出て体を張ってせめてでもこの少女だけは守ろうと誓う。




「やはり…お前だったか、【クマックマ】。中々でかいなぁ…この個体は何を食ったら。」


俺がそう言っているとクマックマは巨大な腕をこちらへと振ってくる。どうやらどちらが上なのかわかっていないみたいだ。


「ふぅ…危なかったなぁ、でもお前腕落としたから捕食できねえぞ?」


俺がそう言い放った瞬間綺麗に断面ができ、切れ落ちて行った。クマックマはどうやら驚いたようで


「KYU EE!」


大声で一言言うと俺に向かって突進をしてくる、どうやらその少女と俺を食べるつもりなのだろう。

しかし俺とあいつでは差がありすぎた…勇者のパーティーに入っていたから俺はこう言う討伐も経験済みだ。



「【大魔法具 神符 オルレアンウェイ】!おりゃぁっ!」


俺がそう言った瞬間【神界禁忌 ユーネットホルン】は光を放ち魔法陣を展開…クマックマは何かを察し逃げようとしたが、もう遅い。そして当たった瞬間、体がどんどん溶けていくように崩壊していくと最終的には血溜まりしか残らなくなった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ