スキルの進化そして癒しを求めて 起
イチャイチャ多めとなっています。
「はぁ、はぁ。っ…」
俺は魔力の乱れを抑えながら蹲った。それもそのはず…異世界で使われているものを呼び出したからだ。
この世界のものは実質コスト0なのだがそれはこの世界のものに限られる。
異世界から呼び出したものに関してはコスト100つまりは魔力のリソース全てが使われる為、物凄いほどの疲れに使用後襲われる。
それはこのスキルに限った話ではない。全てのスキルにおいて共通する話なのだ。
「帰ろう…ぐっ。ウエッ」
帰ろうと俺は強く意識し立ちあがろうとするが立ち上がれず、吐いてまた蹲った。
普段から魔力に頼っている俺は全ての行動において魔力を使い、そして貧弱な体を無理やり動かしている。
が、それが今回仇となった。
それは魔力のリソースを全て使い切った為貧弱な体を自分自身で支えきれなくなってしまったのだ。
そして蹲るのは3時間続いた。
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俺はなにもなかったかのように装いいつも通りに振る舞うことにした。
魔族の遺体は自然消滅することは過去の経験で確認済みだが、大魔法具はどうしても隠せない。
その為俺はベットの下に隠した。ストレージと呼ばれる虚数空間に保管することもできるのだが、先程のようにリソースが全てなくなりかねない為だ。
「おはよっ、レセルク。んーやっぱりいい匂い」
ハナは俺に近づくと俺が着ている服を匂うとそう言った。俺のスキルには何の変化も起きてはいない。
昨日の戦闘後確認したのだが複合体により発生する効果も能力などのパラメーターもなにも変わっていなかったのだ。
巷にはスキルウィンドウを見るだけで変化していることに気づくスキル士と言う資格もあるらしいのだがそんな簡単に変わるものでもないかと思い放置することを選んだ。
「あぁ…もうとろけてしまいそう//」
そう言いながらも俺の服を匂うハナを見て俺は癒された。こんな可愛い姿を他の人には見せたくはないと。
「ハナ」
俺は彼女の名を言うと彼女の唇に近づいた。そして触れ合いそうになった時
「レセルクさん?」
あの女の子に見られてしまったのだ。