【異界最峰 ミニミ軽機関銃】
「苦しい…苦しいよ…、もうやめてよ。ねぇ」
少女は俺にそう苦しいからやめてとそう訴えかけてきた。周りにはもう血が滲み始めてきていて、その残虐さをあっという間にわからせる。
「逃すというとでも思ったか?どうせお前らは人間、俺たちを喰うんだろ?ならここで殺す」
「生きるためには仕方なかったのよ…もう良いでしょ?」
そして俺は少女の姿をした魔将軍を冷酷非常に見ると、考え始めた。
(もう流石に大丈夫だろう…このまま離してもいいかもしれない。がかと言ってあの女の子のような被害者を出すわけにもいかないし。どうしようか迷うな)
そう考えながら次の行動に移そうとしたその時、カサカサという物音が付近からし始める。
俺は一瞬でものすごい不利だと判断し周りを見回してみる。
付近にあるのは木と片手で数えるほどしかないブッシュみたいな物…まさかこの中に隠れているのか!?
「使いたくなかったんだけどなぁ…【異界最峰 ミニミ軽機関銃】」
俺はそう呟くと地面に大規模の魔法陣が少しずつ出来上がっていくのを確認した。
無理もないだろうなぜなら彼は異世界とこの世界をつなぐことで異世界製の武器や兵器を使おうとしているのだから。
ミニミ軽機関銃は異世界にある日本という国などで作られている銃と呼ばれるものだ。
5.56x45mm NATO弾を200発まで搭載可能、マガジン搭載した場合毎分1000発という恐ろしい量の弾丸を発射できるこの軽機関銃はこの世界では【宝具】という扱いをされるものの1種である。
彼自身はまだ知らないがこのミニミ軽機関銃だけが特例を受けているというわけではないのだ。
別世界などで大量に殺戮した物を【宝具】と定義し彼がそれを出すことが可能であることからこのスキルが人類の死神と呼ばれていることを…
「やはり違和感があるな…弓なんて1発1発打つのに時間がかかるのにこれさえあればあっという間に打てるからな。それと弓と違って少し重いな…もうちょっと軽くても良い気がする」
そう言って彼は巨大な魔法陣によってこの世に出てきたミニミ軽機関銃を両手で持つと、一般的に肩打ちと呼ばれる米軍が採用している方法でブッシュや木に向かって1方的に発砲した。
彼はどこにあるかわからないはずの安全装置をすぐに解除しフルオートでぶっ放した。その数1000発。
俺はキツく両手で異形の化物を丁寧に持つと敵がいると思われる場所へ向けて一方的に打つ。
何かしらこの物を支えるものがついているだろうということを考えながらも打つ。
そして呻き声と血飛沫しか飛ばない。後はこの異形のものが出している音とあまりに余った縦断だけがいまだに健在だということをアピールしていた…
補足
【宝具】のなかにミニミ軽機関銃を入れるかどうかは昨日までずっと考えていたことでしたが、宝具は別世界や昔のものも使っていたのでセーフだと判断しました。