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Lets kill the Demon general 1

「やっぱりおかしい…見に行こう」


そう俺は判断すると眠っている2人に毛布を掛け、窓を開けて外に出た。



「【土属性魔法 軟化】おっと…柔らかいからか、足に痛みなどが走らないな」


俺は落下した衝撃で足が使い物にならなくなるのを防ぐために魔法を使う。

案外使えるな…あと遊ぶのにも使えそうだ。跳ねるのも楽しいし。




土属性魔法のおかげで足を痛めずに済んだ俺は異常な魔力を発生させている方へと向かっていく。

(絶対にあの3人だけは守らないといけない)と…(無駄死にになってもいいから守る)と…
















寝静まっている夜の森に緊張が走った。

それは普通に誰もが考えても「おかしい」の一点張りだろう。

なぜなら、


「勇者並みの人間」と「魔王の幹部クラス」の歴史上にして初めての戦いが今起ころうとしているのだから。





先に緊張感を壊したのはこちら側だった。


「【大魔法具 冥符 血に濡れた世界】」


そう俺が軽く…口パクをしただけで、聖剣は強く反応した。そして世界の中でも片手で数えれるほどに入るだろう強さの大魔法具が瞬時に展開する。




「the end」


その短い異世界語とともにやって来たのは、恐ろしいほどの大きさの【紅色に染まった月】だった。


そうして人々の悲鳴とも感じ取れるほど甲高い音と主に爆散、山を大きく振動させ所々抉って行き始める。

こちらからすればまだこれで限界ではないのだ。限界まで高めた時どうなるのかは…まぁお察しの通りだ。



「【波属性魔法 メルトダウン】」


永久に俺のターンだと思っていた俺に予想外の展開が、間違った物差しで測ったと言う公開が全身を走り抜ける。


誰も世界で見たことも聞いたこともない魔法を容易に相手が使って来たのだ。

俺としてもわからない魔法を使われるのが一番恐怖だ。









なぜならまず対策が出来ないと言う点があるからだ。


誰かが見た魔法とかなら「こうすることによって回避が出来る」とか「こうすれば相手の魔法をファンブルさせることが出来る」などのいくつかのその場を乗り切れる対策を瞬時に脳内で練ることができるからだ。


「でももし誰も知らなかったら?」それ以上に恐ろしいものは片手で数えることが出来る程度だろう。

だが一流に近づくとそれを対処しなければならないのだ。俺も出来なくはない。




が、今回の場合は後者の方であった。それは「その魔法の強さと効果だった」
















「っ…痛えな。もしかしたらどこかの骨が折れたかもしれないが、まぁ関係がない」


そう言って俺は起き上がると地面を少しばかり眺めてみる。

そこには放射状に根こそぎ木が持っていかれた地面と、荒れ狂う大気の様子しかなかった。


そして大気中には酸素が大量にあった。











ここで俺は考察を巡らす。

この相手の行動によって考えられることは二つのみ。




一つ目は火属性の魔法を使うことによって大爆発を起こし俺を倒そうとしていると言うことだ。

こんなに酸素があれば誰でも考えそうなことだし、そうした方が俺を消すのも楽だし簡単なのだから。


欠点があるとするならすごく目立つと言うことだ。そもそもこの近くの街には勇者たちが止まる予定であった宿があるし、ハナたちも近くにいるので魔族からしたら圧倒的に不利なので消去。




2つ目は酸素単体を吸わせて俺を殺すと言うことだ。

確かに手段を選ばない彼ら鳴らしそうなことだしなにより魔族からすれば回復薬みたいなものだ。


なら起こす行動は__________________________________________







「吸わなければ良い!」


そう考えた俺は軽く魔法を無詠唱で展開。使った魔法は【気属性魔法 大気の流れ】で大気を操ることが可能となる魔法だ。

その魔法の力で俺の周りに大気のボールを作ったと言うわけだ。しばらくは持つだろう。






「へぇ…賢いですね、人間ちゃん。でもこれで終わりだと思ったのかな?」


声の発生源へ俺が剣を向けるとそこにいたのは、たった一人の小さな女の子だった。




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