貝殻の再放送
繊細な事柄も
膨大な量の話も
過ぎ去った中で忘れる
誰も笑っていやしない
それが分からない
土台の上で
笑うしかないのに
それを踏んではいけないように
振る舞っている
失った物が
そうさせているのなら
新しく作らなきゃいけないね
取り返すことが不可能な空間に
僕等は生きているのだから
夢や希望は消えるし
有るのは見えた物
額の汗は嘘つきだし
やってきたのは三大欲求
変わったと思ったのは
変わった気がしただけなのだろう
出来事で根は変わる
想像し易いことだが
変われる人ばかりでは無い
あんなことがあったのに
それを理由にしなくて良いのだ
そういう理由は自分で作る物で
だからこそ
土台に出来る物なのだ
淡々と進む時計は
遠ざかる物を風景にして
消えて行く
いつまでも覚えているのは
それに触れた者だけさ
分かり合えないし
何も知らない
何を見たのか
何を聞いたのか
絶対に理解することは無いから
その上での話しか出来ない
スマートフォンの時計で
時間を合わせて
そこから進む未来しか
作ることが出来ないんだ
綺麗なことを探し歩き
門前払いを受ける人と
綺麗にしてきたこと守り
門前払いをする人
立っている場所が違えば
全ての物事は別の物に見える
目で見て
耳で聞いても
根本から違うのだ
経験は二枚舌なのさ
必ず分からない部分が残る
残った物が無くなった人を
玄人と呼ぶんだからさ
そして
人生の玄人は存在しない
馬鹿みたいな話だけれど
夜になれば
朝になる時間の中
それを嫌う人も居れば
それを願う人も居る
時間軸を捻じ曲げたい人も居れば
時間軸を考えずに笑える人も居る
背中に有る物は
何も語らないから
素直な物を見せて
素直な物を受け取る
それを綺麗だと言った
繋がりとは
そういう物だったけれど
何だか違う物になっている
結局
僕等は分からなかった
素直に分からないと
言えば良かったのだろう