第7話
「浄水筒作るか」
浄水筒の材料は暴走竹の近縁種の遅走竹の節が一つと木炭の粉末、それと海綿樹の樹皮を洗浄・乾燥させたもの、後は綿を適量に木綿布の掌大の物。
先ずは遅走竹の節を抜き内側を磨いたら洗浄し片方の口を木綿布でふさぐ。 次にふさいでない方から綿を入れて麺棒で押し込む、そこに木炭の粉末を掌一杯分入れて暫く左右に軽く振る、次に海綿樹の乾燥樹皮を出来るだけ握りつぶして素早く中に落とす、すると綿の上に落ちた樹皮は元の大きさに戻ろうと膨らむが竹の内部の大きさにしか膨らめず固定されたように動かなくなる。
これでひっくり返しても中身が落ちてくることはない。最後に水の注ぎ口になる布を張ってない方にもう一枚の木綿布で軽く蓋をすれば完成だ。
「二品目も終わりっと」
この浄水筒の使い方は沢などの水を何かの容器に汲み取り、蓋を外した浄水筒の注ぎ口から水を入れると布を張った方から濾過された水が滴るように出てくる簡単なものだ。
出てくる水を沸騰させれば大抵の菌は死滅するだろうし浄水筒でほぼ全ての小さなゴミは濾し取れるだろう。ゴミが詰まって水が通らなくなったら買い換えてもらうしかない。
「次は何を作るかな…その前に腹が減ったな」