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寄生虫の存在する世界を圧倒的に軍事力で殲滅する。2

作者: 豆電球888
掲載日:2026/04/15

前回の続編です。お先に見てみてください。多分どちらからでもいけます。

寄生虫が日本を侵略し出してから、既に200日がたった。

戦地と化していた都市部も、今は荒廃している。足元には銃などが落ちており、瓦礫で足場は安定していない…。

俺、天ヶ瀬ニコの話をしよう。

天ヶ瀬ニコは寄生虫に寄生されている。寄生してきた部類は【純粋種】ナイトシーア……と言っても分からないだろうから少し説明を。


まず、寄生虫は既に存在していた。寄生虫の存在を公式に発表したのは今から約3年前。この情報は後から分かったことなのだが、寄生虫の実験は八年前から始まっていた。


寄生虫研究財団《P•T•F》寄生虫、脅威、永久から来ている。

財団は公開した情報だけでも、寄生虫が既に肉体を持ち、多種に寄生しなくとも行動できること。再生能力や自給栄養。そして、人間には寄生してくる恐れはないことを公表した。

寄生虫が多種に寄生した際の凶暴性を買い、財団はあらゆる寄生虫関連の情報を保護した。


「今日未明。【純粋種】ナイトシーアが施設から脱走した。これは研究の上で…いや、歴史の上での失態だ。寄生虫はすぐに繁殖する。それまでに確実に収監するのだ!!!」

「「「はい!」」」

この時財団は考えていなかっただろう。この事件がどれほど世界を揺るがしたのか……。



天ヶ瀬ニコは普通の暮らしを送っていた。学校生活を充実しており、家庭もごく普通の幸せな家族関係であった。

ただ、人生とは余りにも理不尽なものだ。

侵略開始から3時間前、天ヶ瀬ニコにナイトシーアが寄生。自我を失い、歴史初の寄生された人間の誕生かと思われたが……幸か不幸か、天ヶ瀬ニコは寄生後も自我を完全に保っていた。


傷を受けても再生し、死なない体。そこからの事の進みは早かった。財団側で問題発生…ニコは状況を飲み込むよりも早く、そこから孤独の日々を暮らすこととなる………こともなかった。




「おーい!オール〜、寄生虫の肉塊採集こんぐらいで足りるかー?」

俺が崩れかけのビルの上から下を見下ろすと、1人の女性が立っている。

「おう!降りてきていいぞ〜。」

俺はそう言われるがままにビルから飛び降りる。

この男勝りな女性は《P•T•F》の元幹部であった通称オールと言われる女性だ。サブマシンガン【MP5K】の二丁持ちを主に戦っており、こうして寄生前線を貼り続けている。

「肉塊には多くの寄生虫の細胞が含まれてる貴重な研究素材だ!どれだけあっても困らねえんだ。」

サブマシンガンを手入れしながら、俺に視線を配る。いつでも臨戦体制ってところだ。


「ここの母体は既に倒した。次行こうぜオール。」

俺が肩を回しながら喋ると「焦らなくても減るものじゃないさ」と返してくる。

今回のミッションは元都市部周辺の母体駆除である。俺にはオール以外にも仲間がいて、そいつも来てくるらしいが…今はいいだろう。


『ニコ、オール。応答願う。応答願う。』

トランシーバーから機械音声のような男性の声が聞こえる。

『特殊部隊ただいま手配しております。すぐに援護が迎えるかと……』

「いいよ、いいよ。こんな俺たちに軍事力使わなくて。」

「こんなのほぼ憂さ晴らしみたいなものまであるしネ!」

俺たちが2人で笑って返すと少し間を空けてから、相手も笑った声色で返事する。

『分かりました。ここから先、危険が及んだらすぐに連絡ください  プツ』

財団からの連絡が切れ、本格的に作戦を開始する。財団員では無いが、協力関係にいる俺は、財団からのちょっっっとだけ武器をお借りした。


【レミントン M870】

1960年代に登場したアメリカが造った傑作ポンプアクション・ショットガンであり、警察、軍、民間まで幅広く採用される世界的なベストセラーと称されている品物だ。


ほぼほぼ死ぬ事のない俺からしたら、近距離ブッパできるショットガンの方が性に合っている。

全身に緊急用の手榴弾を巻きつけ、準備完了。オールも軍事服に着替えてこちらへ来る。


「ニコ、今回のミッションについて説明するよ。」

オールが右手で数キロメートル先を指差す。

「あそこに母体がいる。侵食地点の核となる場所だよ。侵食はぶっちゃけ構ってたらキリがないから無視してもいいんだけど…これは規模がデカすぎるのと、都市部だからスーパーなどに食料がある。それを保護するためだね。」

……大体70日目ぐらいまで1人で生きてきて分かったことがある。それは食糧の希少性だ。保存食となるなら尚更のこと。


「じゃあ、俺が先頭走るから、援護よろしく。」

「分かったわ!それじゃ!始めましょうか!!!」

オールが空に向かってハンドガンを撃つ。その音に惹きつけられた寄生虫が集まってくる。

うひゃ〜!今までとは比にならないほどの量だな!!!まっ、やることは一つだ!オールが気を引いてる隙に母体を仕留める!


空には飛行型【原生種】ボンパン。地上には肉塊や【植体種】が大量に待ち構えていた。

(何より厄介なのは……あいつ!!!)


【原生種】フィアー。人型の形であり、特徴的な赤い肉塊で包まれており、腕の先には幾つもの”目”がある…。


地上をアイツが占領してるのは厳しいな。オールも後ろから援護してくれるが、俺だけでは対処し切れない…!

俺は出来るだけ数を少なく、接近してきた寄生虫のみに弾を使っている。

装弾数は六発。今既に二発使っているから、母体までに三発は残しておきたい。だから、ここは素手で乗り越えるしか…ない!


「かかってこいよ!!!!寄生虫共!!!!!」

気合を入れて叫ぶと大量の寄生虫が寄ってくる。俺はショ

ットガンをオールの方向に投げ、全身の手榴弾を四方八方に投げる。


〔ボンッ!!!〕


大きな音と共に周囲の寄生虫は一掃される。オールの方も大量のボンパンを片付けてきた様子だ。

「よし!母体に一気に詰めるよ!!!」

「了解!!!」

渡されたショットガンを肩にかけ、全速力で駆けぬける。

サブマシンガンをぶっ放し、周囲の【原生種】を片付けるオールを横目に、母体のすぐ近くにくる。


「【純粋種】ブラディッドか!?」

【純粋種】…【原生種】の進化段階である存在…。そして、ブラディッドは八個の脚を折り畳み休ませながら、大きな腹の中で蠢く【原生種】を守っている。まさに蜘蛛の様な姿であり、他の寄生虫よりもよっぽど寄生虫らしい姿である。


「おいおい、ここまで来たのにそんなにおとなしくて…素直に降参ってところか?」

「………」

寄生虫は言葉を発しはしないが、言葉の意味は理解している。つまり、挑発や煽りは有効ということだ。

「そんなでかい腹抱えてたら、ろくに戦うこともできないんじゃ無いか?」

煽るのが苦手なニコはなんとなく思いついた言葉を並べ、必死に相手を挑発する。


〔ボコッ!!〕


その瞬間地面から大量のブラディッドの子供(?)が出てくる。

「多対一か……俺には分が悪いな!なら、逃げる!!!」

俺がそう言って猛ダッシュで母体から離れると同時に、俺の元いた場所にオールが降ってくる。


「お前が親玉だな!!!ぶっ潰してやる!!!」

オールは空中でサブマシンガンを構え、一気に連射する。そして、地面に着地した瞬間に、周りに積んである瓦礫の中に手榴弾を投げ、爆破させると同時に寄生虫に瓦礫の破片が襲う。


「流石にこんなのじゃぁ…効かないよなぁ!」

急激な再生能力に苦戦するオールに、俺は援護に入る。

「オール!武器交代だ!!!」

「ニコ!パス!!!」

俺とオールは武器を入れ替え、俺は雑魚狩りをし、オールはすぐさま母体の腹にショットガンを撃つ。


その瞬間母体の体内から緑液体が…血か?なんだアレ?

俺がそんなことを考えてる最中、思考に割って入ったのはオールの叫び声だった。


「心臓と核を同時に破壊できなかった!!!自爆する気だ!!!」

俺は緑の液が毒であることを瞬時に理解し、再生能力のある俺がオールのことを庇おうと走る。

しかし、距離的に間に合わないと悟ったと同時に、母体の脳を一発の銃弾が貫き、自爆は阻止され、肉体が崩れていく。


「……ベッドショット⭐︎俺の勝ち。」

約一キロ離れた場所に小さな人影が見える。

黒威若菜 男性(26)。こちらも財団の人間であり、スナ

イパーと戦闘機を扱う優秀な男である。

「よ、よかった〜。」

ニコは思わず安堵のため息をつく。寄生前線200日目。今日も誰もかけることなく生き延びることができた。




「若菜さ……助かったとは言え、くるの遅く無いか?」

「それはすまん。寸前まで寝てたからな……。」

俺たち3人は拠点にしている廃墟のビルに戻り、今日の反省会をする。

2人は財団の人間であるが、やはり前線を張るのが好きらしい。今も尚ここに住み着いている。

「ま、今回も作戦成功ってことで…乾杯!!!」

「「乾杯!!!」」


寄生虫が侵略してきて201日目。生活は変わったが、俺は今の生活も悪く無いと思えている。





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