日常に訪れる異変
初めて書いたので多少のミスは大目に見てやってください。
いろいろ間違っているかもしれないけどマジレスするのはやめてあげて。
「おはよー…ってまたこれか〜。ずっとこのニュースやってるじゃん。」
リビングに入って早々妹の澪が愚痴をたらす。「ね。ほんとうんざりしちゃうわよねえ。」母と妹がそういうのも仕方ないくらい、毎日このニュースばかりやっている。
だが毎日このニュースがやるのも必然だ。
なぜなら地球はこれまでにないくらいの危機に直面している。
地球に接近して通り過ぎるはずだった小惑星ヘルメスが、突如として軌道を変え、天文学者の計算によると、10月9日に、南極近海に衝突するというのだ。
大津波や海面上昇などさまざまな被害が予想され、この木更津市も浸水被害が起きるんだってさ。
隕石衝突って漫画や映画でしか見たことないし、全然想像もつかない。
不謹慎だがなんだかワクワクしてしまう。
朝食を食べ終え身支度を終えると、澪とともに家を出た。
俺は中3、澪は中2だ。
澪は謎に学年でモテているのでなんか腹が立つ。
一緒に登校するほどの仲でもないので、途中で各々の友人と学校へ向かう。
学校へ着くと、隕石の話題はあまり出てこない。
いつもと変わらない何気ない日常だ。
しかし昼休み、いつものメンツで話していると、隕石の話題が出た。
「隕石ってほんとに落ちんのかな。」
「なんか今までもこんな感じのことあったけど何もなかったし、落ちないんじゃね。」
「落ちたところで日本はそんな被害ないだろ。」
そんなことを話していると、席に座って本を読んでいた樋口が急に口を挟んだ。
「そんなわけないだろ。ニュース見てなかったのか。隕石が南極になんか落ちたら、大津波が起きるし、海面上昇によって沈んでしまう国もあるんだぞ。それに…」
みんな、また始まった…という感じだった。
もともと樋口はちょっと変わっていて、みんなから一定の距離を置かれていたのだ。
とりあえず俺は樋口くんをなだめることにした。
「まあまあ樋口くん落ち着いて。確かに樋口くんのいうことは正しいかも知れないけど、俺達はそんな真剣な話してるわけじゃないし、ね?」
すると樋口は反論してきた。
「白井くん、これは全員が真剣に考えなければいけない話題なんだぞ。話すなら正しい知識を身に着けないと。まず…」
「もう、いいって。」
とメンツの一人の本田がキレだしたので、
一旦この話題はやめにした。
友人と樋口の文句を言いながら家に帰って、もう一度考えてみた。
もし、本当に隕石が落ちたら…
この町が沈んでしまったら…
考えながら夕食を食べていると母が口を開いてハッとする。
「そういえば、10月9日って結婚記念日なのよ。それでねぇ…パパとママその日熱海に旅行に行くことにしたの!」
「へえ、イイじゃん!ヒューヒュー!」
と澪がひやかす。
父と母は、なんだか照れくさそうだ。
「でもその日って隕石が落ちる日じゃない?」
と言おうとしたが、それ以外に止める理由は特にないし、場の雰囲気を壊したくはなかったので、やめておいた。
「善希も澪も、3日間パパとママがいなくても大丈夫?」
「よゆーだよん。」
「いけると思う。」
その後ご飯をどうするかなどの話を聞いて、団欒は終了した。
その後寝る支度をして、その日は眠りについた。