番外編 学校らいふ?
「よし!準備できた!」
真衣はそう言い髪をキュっと縛り鏡を見た。
「それじゃ、行ってきまーーす!!」
そう言って、彼女は元気に歩き始めた。
いつもは遅刻ギリギリのため自転車じゃないと間に合わないが、今日は時間に余裕があるため。歩きでの登校なのだ。
ということはここにきてやっとが学校生活が描かれるのである!
<そして始まる彼女のサボりライフ、『まぃらいふ』ではなく今回は
『学校らいふ?』>
生徒指導の古賀ちゃん先生が校門に立っていた。
「おはよーございまーす!」
真衣はそう元気に挨拶した、まるで今までの遅刻でできなかった挨拶を取り戻すかのように。
古賀見「おはよう、ちゃんと朝から来るなんて珍しいのね」
この女教師は古賀見幸古賀見幸先生。生徒指導の先生であり、担任でもある。
茶髪のロングのサラサラヘアーでスタイルがいい美人先生
生徒人気が高く生徒からは古賀ちゃん先生とも呼ばれてる。
真衣「今日は早起きしたから、今日はちゃんときたんだ!偉いでしょ」
古賀見「やればできるじゃない。でその手に持っているのはなぁに?」
真衣「あー!これ?道に猫がいたから、猫と遊んだ時に使った猫じゃらし!」
古賀見「へぇ、良いわね。ちなみに今何時かわかる?」
そう言われて学校の時計に目をやった。
時間は8時50分、
遅刻だ、完全に遅刻。生徒は8時30分までに登校しなければならない
20分遅れ、これだと誤魔化すこともできない。
真衣は震えながら古賀ちゃん先生を見た。
「ひっ、!目が目が笑ってないよ、満面の笑みなのに、」
先生の背後には怒りのオーラがまとわりついていた。
「真衣〜?あなたいつも遊んで遅刻してるそうじゃない、?今日という今日は朝からちゃんと授業を受けて、放課後は反省文書いてもらうわよぉ?」
まるで般若の顔をしている古賀ちゃ、いや古賀見先生からは絶対に逃さないというオーラを感じられた。
真衣は命の危機を感じ走って逃げ去ろうを思ったが、もうすでに手遅れで古賀見先生に捕まっていた。
「それじゃあ、きてもらうわよぉ」
古賀見先生はもはや人間の顔ではなかった。
般若の顔で真衣を引きずり去っていき、学校の闇に消えていった。
この話が、般若伝説となり学校七不思議のひとつとなったのはまた別のお話。
ーーー「学校らいふ?」完。