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NOW AND THENの先にあるものとは……。

ビートルズの新曲が今年2023年11月2日に遂に発売されました。ジョン・レノンが1978年にニューヨークのダコタハウスの自宅でピアノを弾きながらデモテープで制作した曲「ナウ・アンド・ゼン」です。


1995年のビートルズ・アンソロジー・プロジェクトでオノ・ヨーコがポールに渡したジョンの未発表テープの中に「ナウ・アンド・ゼン」がありました。他には「フリー・アズ・ア・バード」、「リアルラヴ」、「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」の3曲。合計4曲です。


僕は14歳の時には既に海賊盤のCDでジョン・レノンの「ナウ・アンド・ゼン」は聞いていました。僕の住んでいる街には何件か海賊盤だけを扱うCDショップがあったのです。もちろん、他の3曲も聞いていました。


「ナウ・アンド・ゼン」はとても美しいメロディーですが歌詞は胸が痛い内容になっています。誰に宛てて書いた歌詞なのかは、今回はふせます。


僕個人としては「ナウ・アンド・ゼン」よりも、もっと凄く素晴らしいジョン・レノンの未発表曲が1曲だけあるので、そちらをビートルズの新曲として発表するならばして欲しかったな。どんな曲なのかは、これもふせます。


「これがビートルズの最後の新曲だ」と切ないけれどもポール・マッカートニーは言っています。ポールも、81歳です。


もしジョンが生きていたら「ナウ・アンド・ゼン」はビートルズの新曲ではなくてジョン・レノンのソロの新曲として発売されたことでしょう。果たして手を加えてビートルズの新曲として発売するのが正しいことなのか? については意見が分かれる所だと思います。「ナウ・アンド・ゼン」をビートルズの新曲とするかについての肯定的な意見や否定的な意見があるけれど、僕には全く動じていない部分があるためにノーコメントします。ただ、今1つ言える事は、ある種の淋しさを感じている今日この頃です。


ポールはね……、ずっとジョン・レノンとビートルズに支配されているように見えるね。まだまだ上手くビートルズと、特にジョン・レノンと向き合えていないのかもしれない。毎日、ジョンの喪失感に苛まれているように見える。ポールはジョンがいなくなってから、ずっと、もがいていて苦しそうにも見えるね。




ーインタビュアー「昔を懐かしむことは?」


ージョン・レノン「ないね! ビートルズがビートルズたらしめていたものがなんであれ、それは60年代を60年代たらしめていた。もしもジョンとポール、ジョージとリンゴが一緒になれば『ビートルズ』ができると考えている人がいるなら、そいつは頭が完全にイカれていて、頭がどうかしている。ビートルズは等身大以上のことをやってのけた。どれだけ4人が望んでも、かつてのようなグループに戻る事は決してないね。僕とポールがまた組めばどうなるかって? 退屈だろうな。ジョージとリンゴはどうでもいい。曲を作っていたのは僕とポールなんだから。分かる? ビートルズの曲の中には、もう一回作り直したい曲がたくさんある。僕が考えていた仕上がりと全然違うからね。だけど、ビートルズに戻るっていうのは、もう一度学校に行くようなもの。同窓会に行くガラじゃないから。もうビートルズは終わったんだ。長い時間を掛けて僕はビートルズから自由になれた。ずいぶん遠回りをしたけれど、僕はビートルズ以前もジョン・レノンだったし、ビートルズ以後もジョン・レノンであり続ける。それでいいんだ」


1980年9月29日、ジョン・レノンが亡くなる3ヶ月前のインタビューです。


今もビートルズの再結成を夢見ている人がいたりします。そう、ジョンが言うように、夢は終わったのです。


ビートルズの新曲である「ナウ・アンド・ゼン」の先にあるものとは……。その先にある答えとは一体何なのかを考えなければならないなと僕は思うよ。




つづく

ありがとうございます!

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