ポールの人間性
ポール・マッカートニーについて少し語ってみようかな。
ポールはね、色々と難しい(笑)。僕は完璧にジョン・レノン派なのでポールについてはイマイチよく分からない。大体、会ったこともない人間だから分からないのは当たり前なんだけども、ポールに対する周りの証言や反応、色々な言葉の中から何を読み取るか、何を推理をするかという形になると思います。
僕は、昔から、イマイチ、ポール・マッカートニーを信じられないでいるんだよ。ベジタリアンと言っているクセにバーベキューをしている写真が流出したり、「イン・マイ・ライフは僕が書いたんだ」とあからさまな嘘を言ったりするし、1980年にウイングスのライヴで日本に来日した時に成田空港で日本のファンの気持ちを踏みにじって大麻所持で逮捕されたりしたしね。逮捕されて警察に聴取されている時に、ふざけて、おちゃらけたら警察に怒鳴られたりしたという話もあるし。どうしてもね、ポール・マッカートニーという男には偽善と悪の心が見え隠れする。
「直ぐにでもジョン・レノンとはバンドを組みたいが、ポールとは絶対に組みたくない」とビートルズ解散後のインタビューでジョージ・ハリスンは言っているしさ。
ニルヴァーナのカート・コバーンは「ジョン・レノンは好きだがポール・マッカートニーは嫌いだ。ビートルズは好きだかポール・マッカートニーは嫌いだ」という言葉を残しているし。
「ポールと一緒に仕事をしていた時に深く心を傷つけられた」と音楽プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチは告白しているし。
フィル・コリンズも長年ポールに怨みを抱いていたひとりでね、ある日、ポール・マッカートニーに会ってサインを依頼した時に、「おお、ヘザー(ポールの前の奥さん。リンダの次のね)、リトル・フィルも少しはビートルズのファンだったんだ」と言われたことを明かし、『なんだよ、この野郎! 絶対に忘れないからな!』と感じたと話しているしね。
「彼と会話をすると、こんな感じなんだ。『君にとって大変なことなのは分かってるよ。だって僕はザ・ビートルズだからね。僕はポール・マッカートニーなんだ。僕と本当に会話をしてるなんて君にとっては大変なことに違いない』って、そういう風に感じさせるんだよ」とフィル・コリンズは言っています。
ジョージ・ハリスンの前妻パティ・ボイドは「普段はお互いを大目に見て友好的に振舞っていたけど、ジョージは基本的にポールの性格が嫌いだったんだと思う。あの2人はお互いをあまり好きじゃなかったのよ」と言っているしね。ジョージは最後までポールとは心の距離があったからね。
ポールと共演したエルヴィス・コステロもポールに対して、かなり辛辣な言葉を残していますが省きます。結局、コステロもポールから離れていったしね。
どうもポールは問題児に見えてしまう。ビートルズのメンバーの中で麻薬で逮捕された回数が1番多いのはポールだしね。
ウイングスのドラマーだったジェフ・ブリットンは「ポールは嫌われているから友達がいない。いるのはリンダだけ」と言っているしね。
「ポールは気分屋で、むっつりとして不機嫌なことが多く、付き合いにくいのです。しかし、私はそんな彼をよく知っていますし、彼もまた私のことを知ってくれています。ですから、お互いの性格的なものが衝突し合う時には、双方で譲り合えるのです。自分が聞かされたくないことは一切聞こうしない点において、ポール・マッカートニーはたいへんな才能を持っています。これは聞きたくない、といったん決めてしまったポールは、まるでスイッチを切ったみたいにウンともスンともいわない。イスに深々と坐り込み片足のひざあたりにもう一方のブーツを履いた脚をのせ、新聞を広げて、それを読んでいるようなふりをするのです。不思議なことに、そんな時のポールの顔は、無感覚な仮面のようなものになってしまうのです」とビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインはポールに対して評しています。さすがブライアン・エプスタインだと思います。人を見抜く力が優れている。
どんなに実力があっても人間的に嫌な奴、思いやりのない奴とは一緒に仕事なんかしたくないし、友達になりたくないという事なんだと思います。
実はこんな話もあります。ポールとリンダが指で自分の目を吊り上げている写真。アジア人、日本人を差別する差別的なジェスチャーとして問題のあるポーズを写した写真が残されています。ロンドン在住の日本人カメラマンのトシ矢嶋さんがポールにプレゼントとした『増岡工務店』の作業服を着てポールとリンダを撮影した時に、この問題の差別的ジェスチャーをしたんです。僕がこの写真を初めて見た時には凄く呆れてしまったよ。見下して馬鹿にした恥知らずな態度にね。ポールは傲慢だと思う。これがポールの本質なんだと思うね。「ナメた真似しやがる。愚か者の偽善者め! 偽善者が愛を語ったり愛を歌ったりするな!」とも思ったね。ポーズ・マッカートニーに対して幻滅した瞬間でもあったよ。これは、とてつもなく、デリカシーも敬意も尊重もない人種差別的で侮辱的なポーズだと思います。これは完全に、やることが馬鹿みたいで考えが浅く頭の悪すぎる愚かな行為です。影響力のある芸能人という自覚すらない。だから僕はポールという人間が信じられないんです。ポールは間違いなく昔から反日っぽいところがある。『Frozen Jap』というjapという差別言葉を使った曲を作っているくらいだからね。個人的な考えだけども、差別主義や侮辱的な考えを持つ人間は天才だとは思えない。俺は日本や日本人を差別したり侮辱したりする奴は絶対に許さない。例え元ビートルズでもね。
「がらんとした独房にひとりでいる、ポールの哀れな姿が目に浮かぶよ。靴ひもからベルトまで、ぜんぶ取りあげられちまってるんだ。歌うことに失望したあいつが、首を吊らないようにってね。いいかい、ポールの奴は自業自得なのさ。ポールの奴、日本人に対して横柄な態度だから、あんな目にあうのさ。僕にはちゃんとわかっていた」とポールが大麻所持で成田空港で逮捕された当日にジョン・レノンはプライベートでダコタハウスで働くマネージャーに話しています。
こう色々と話を聞いてみると、ビートルズが、たった8年間しか活動しなかった真実が見えてきそうだ。
どうやらビートルズの解散はポールの人間性に難があり問題があったからなのかもしれないね。結局、最後はジョン、ジョージ、リンゴVSポールになってしまったからね。大体、昔からバンドの解散理由の多くは人間関係が原因だからね。
僕も辛いし傷ついているよ。ポールは素晴らしいミュージシャンだとは思うけれども、あまりにも有名人たちが声をあげている事実や、周りから、ここまて散々に言われていて、嫌われていて、人間的に問題ありと知ってしまったからね。ビートルズを素直に聞けなくなってしまった後遺症が残ってしまっているから。
まあ、僕はジョン・レノン派なので、別にポールはどうでもいいね。結果的にビートルズは解散してよかったんだ。あまりにも4人の人間関係が破綻していたからね。ポールで少しだけ分かった事は、ポールは外づらは良いけど身内や仲間内では屈折した嫌な性格ということなのかな。
ではジョン・レノンがポールに送った曲の歌詞の和訳です。1971年のアルバム『イマジン』に収録された名曲です。完璧に毒を吐いていますが素晴らしい曲です。
『ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?』
ジョン・レノン
まあそうだよな サージェント・ペパーズはお前にはサプライズだったんだよな
可愛いガキみたいな瞳でよく見てみろよ
マニアどもは正しかった
あの、お前が死んだという噂話のやつだ
間違いの元はな、お前の顔にある
おい、お前はちゃんと眠れるのかい?
どうなんだよ、眠れているのか?
自分を王様扱いしてくれる
馬鹿と一緒に暮らすがいいさ
ババアに何かいわれるたびに
飛び上がってよ
お前のやったことなんて 「昨日」 だけだ
それからどうなったんだ?
今は 「単なる日常」 じゃないか
お前は、ちゃんと眠れるのかい?
どうなんだ、眠れているのか?
おい、ちゃんと眠れるのか?
どうなんだ、眠れているのかい?
可愛い顔も1、2年はもつかな
でもすぐにみんなお前の実力に気づくだろう
お前が作るのは単なる雑音にしか聴こえないんだよ
ずっと一緒だったんだから なんか学べただろうが
お前、ちゃんと眠れるのかい?
どうだ、眠れているのか?
お前、ちゃんと眠れるのかい?
どうだ、眠れているのか?
お前、ちゃんと眠れるのかい?
どうだ、眠れているのか?
偶然にも今日はジョージ・ハリスンの誕生日です。おめでとう、ジョージ。
つづく