日々を想像しよう
久しぶりですね。元気かい? 僕はまあまあかな。何から話すんだったかなぁ、あっ、そうだ。パリ・オリンピックについて話そうかな。
唯一オリンピックで気になった話は、女子バレーボールの試合で選手が口論になった後に会場にいたDJがジョン・レノンのIMAGINEを流した瞬間、選手は直ぐに口論を終わらせて会場にいた観客が全員IMAGINEを大合唱したという話なんです。実際には僕はリアルタイムで見ていないんだけれども、昨日、You Tubeで少しだけ流れている動画を見ました。
あのね、これがジョン・レノンの持つ人間性、ジョンの音楽レベルの高さと力、ジョンの器の大きさに繋がる話になってくるんだよね。ポールの曲では絶対にこうはならないから。ジョージやリンゴの曲でもね。今回の大合唱の件については、これは圧倒的にジョン・レノンの人間性に関する1つの証明を果たした事実を突き付けられた、あるいは世界が実感した、世界が目撃したという事でもあるわけなんです。ジョン・レノンの音楽には世界を変える力がある。ビートルズは、まあ、多少は音楽の世界を変えたかもしれないけれども、全世界の人間の生活や営み、真実や心情を変えていく力がビートルズよりも断然ジョンの音楽にはあるんだと強く思ったね。
ジョンはImagineを、たったの10分くらいで作ったんです。ギターでね。ある日、夕暮れを見つめながらね。
やはりね、断然、僕はビートルズよりもソロのジョン・レノンの方が圧倒的に好きだね。絶対的に好きだね。若い頃ならばビートルズは良いよねと思うかもしれないけどもね、だんだん年を重ねて、たくさん人生経験を積んでいくとね、つまり哀愁や切なさを知って、優しさや悲しみに触れて、孤独を理解した大人になるにつれてね、ビートルズが凄く子ども臭く感じてくるんだよ。もの凄くビートルズが幼く感じてくる。自分に合わなくなってくるんだ。古いシャツみたいにね。または古い木綿のパンツみたいにね。ジョンが僅か8年間でビートルズを自ら解散させた理由も、ビートルズに幼さを感じてきたからだ、と思うね。もう1つ、ビートルズが早く解散した理由について考えられる事は、またはジョンが早々にビートルズを切り上げた理由とは、ジョンが友との約束を完全に果たしたからだとも強く思うね。「もう十分だろ」って言ってね。それについても、いずれ詳しく話すけれどもね。
ソロのジョン・レノンは人生に寄り添ってくれる音楽が凄く多いんだよ。だからこそ僕はビートルズよりソロのジョン・レノンを選ぶね。余裕のよっちゃんで選ぶね。
今回はこの辺でね。