表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編小説

まえを行く人

作者: とり



 〇タイトルを変えました。(きゅうタイトルは、『よくあること』です)

 〇内容ないようは、旧タイトルのときと、ほぼおなじです。







(どうすっかなあ……)

 学校からのかえみち、レンタルビデオ店にったのがいけなかった。

 たまたま出てきたきゃくおとこが、自分とおなじ方角ほうがくあるいていったのだ。

 十六才の高校生である、エー(仮名)はおもった。

(ふたつかどをまがっても、まだあのおっさんがおれとおなじみちを行くんで、『まさか……』と思った。さらに三回めのわかれみちで、やっぱりおなじ方向ほうこうに行くんで、『あー、これ、ながびくやつだわ』って思ったさ)

 ブレザーに手をつっこんで、Aはいらいらとあるいていく。

 なにがAをむかむかさせるといって、まえを行くひと中年ちゅうねんおとこ。きっとこの人も帰宅きたくちゅうだ)に、『うわっ。なんだあいつ、ずっとオレのあとつけてきやがる、ストーカーか?』って思われていやしないか。ってことだ。

(だ、れ、がっ、おまえみたいなおっさんのストーカーなんてするかっ)


 自分の勝手な被害妄想ひがいもうそうにつっこみまで入れて、Aはあるきつづける。せめて、自然にくことができればいいのだが。

 こっちが歩調ほちょうをはやくすると、あっちも歩調をはやくする。

 かといって、スピードをゆるめて距離きょりをとるのもやるせなく、ではべつのルートに変更へんこうするかといえば、そこまで気をつかう道理もない。

(こうなったら……)

 Aははしりだした。このいごこちのわるさから、はやく解放かいほうされたくて。

 走って、徐々(じょじょ)に男の背中せなかに近づいて、

 包丁ほうちょうして殺した。





 ※このものがたりはフィクションです。


 んでくれたかた、感想を書いてくださったかた、ありがとうございました。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ