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相棒のロボット刑事にフォールインラブしたけど、相手は無機物だから永遠にアウトオブ眼中だよねって話の続き。  作者: 橋元 宏平


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10/10

後日談 Black memory

謎は今も謎のままで。

 あの事件以降、私と香織ちゃんはLine友達となった。

 元超人気アイドルの茨蒼衣いばら あおいがLine友達なんて、今でも信じられない。

 香織ちゃんから毎日、Lineスタンプやメッセージや写真が送られてくる。

 生き生きとした女子高生生活を送っている様子が、伝わって来る。

 二度とやって来ない女子高生時代を、謳歌(おうか=恵まれた境遇を大いに楽しみ喜び合う)して欲しいと思う。

 アイドルを辞めた後も、ボイストレーニングや歌のレッスンなどは欠かしていないらしい。

 大学進学へ向けて、受験勉強にも励んでいるそうだ。


「茨蒼衣電撃引退」から、約一年半後。

 香織ちゃんは、志望大学に無事合格。

 大学の門の前で撮ったらしい記念写真が、Lineに送られてきた。

 友達と一緒に自撮りした写真には、嬉しそうな笑顔を浮かべている香織ちゃんが映っていた。

 可愛いLineスタンプの後、メッセージが続いた。

『志望校、合格したよ! あのね、あたし、大学生になったら、芸能界に復帰するの。もちろん、アイドルじゃなくて、歌手としてね』

「合格おめでとう! ついに、夢を叶えるんだね。私はこれからもずっと、香織ちゃんの活躍を応援し続けるから、頑張ってね」

『ありがとう、穂香ちゃん。あたし、絶対芸能界に返り咲いて見せるから! 応援よろしくねっ!』

 それからしばらくして、香織ちゃんは「Kaoriカオリ」名義で、新人歌手として芸能界デビュー。

 茨蒼衣のファン達は、見た目が全く違っても、声で同一人物だとすぐ気付いた。

 声だけで気付くって、ガチファンってスゴい。

 アイドル当時と比べたら人気は落ちたものの、香織ちゃんは変わらぬ歌唱力で人気を確立。

 作られた女王様アイドルではない、自然体の香織ちゃんに、好感度はむしろ上がったと言われている。

 今後も、みんなから愛される歌手として、活躍していくことだろう。


『やぁ、田中君。久し振り。君の活躍は、いつも興味深く観察させているよ』

「どうも、ご無沙汰ぶさたしております」

 ある日、鈴木准教授がタロちゃんの様子を見に、署へやって来た。

 不具合があったとかじゃなく、自分の渾身の傑作であるロボットを定期的に見に来たくなるらしい。

 この機に、ずっと聞こうと思って聞きそびれていたことを、聞いてみることにした。

 私はメモリーカードケースから、黒いメモリーカードを取り出して、鈴木准教授に問う。

「あの、すみません。この黒のメモリーカードは、何が入っているんですか?」

『ああ、このメモリーカードは……はて? なんだったかな?」

 黒いメモリーカードを見ると、鈴木准教授はあごに手を当てて、不思議そうな顔をした。

「「なんだったかな?」じゃないですよ。このメモリーカードも、鈴木准教授が作られた物なんですよね?」

『もちろん、これは私が作ったものだ。確か、何かの試作品だったはずなんだが……それがなんだったか、思い出せん』

「えぇ~……?」

『もし、「加藤太郎君」に挿して、データが破損したり、誤作動を起こしたりしては困る。仕方ない、一度こちらで預かろう』

「あ、はい。お願いします」

 そう言って、鈴木准教授が手のひらを差し出してきたので、黒いメモリーカードを手渡した。

 その後、鈴木准教授からは、何の連絡もない。

 いったい、あのメモリーカードには、何が入っていたのか。

 結局、黒いメモリーカードは用途不明のままだ。

ここまでお読み頂きまして、心より御礼申し上げます。

少しでもお楽しみ頂けたのでしたら、幸いに存じます。

もし、不快なお気持ちになられましたら、誠に申し訳ございません。

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