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移動中  作者: 鈴木明子
9/20

1月27日

反撃

 私に、「まわし」と言われた、ぽっちゃりした彼女は、やはり反撃してきた。

 私は沢山食べても、お腹を壊して太れない。彼女は、それを知ってとてもうらやましがる。

以前、私のように痩せている知人が、周りの人にそのことを言ったら、羨ましがられるから、言ったらダメだよと忠告してくれたのに、私はなんの気なしに言ってしまっていた。

仕事が終わり同僚数人で着替えながら、お菓子の話しをしている時、ぽっちゃりの彼女は、月餅を食べてから、物足りなくて追いクルミを食べると言った。私は、木の実を食べ過ぎると鼻血が出ると言った。

ぽっちゃりの彼女は、チャンスという感じで言った。「それってさあ、貧乏な子がご馳走を食べると、お腹を壊すやつだよねー。」

仲間のひとりが、「ほら、きのう、まわしっていうからー。」

はい、言いました。

だから、言われても、そうかもとしか言わずに、帰えりました。

 帰りのバスは、だいたいぽっちゃりの彼女と一緒だ。彼女とは身長差が10センチ以上私が高いのに、座るとほぼ一緒の目線になる。

たぶん、彼女のお尻のお肉のせいだと思うが、彼女が不思議がっても、そのことは言えない。私が、沈んでいるのではと、もうひとりの同僚が、一緒にバスに乗ってぽっちゃり彼女と話してくれた。バスのいちばん奥に3人並んで座れたからだ。

 今日は、うちから同僚たちの為に、お菓子を持参して来た。

さっしのいい仲間を持つことのは、なんて生きやすいことか。

仲間たちに感謝。

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