表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
移動中  作者: 鈴木明子
7/20

1月23日

雪が降るかも


 今日は、朝から久しぶりに雨が降っている。天気予報は、午後は雪が降ると言う。駅に向かう道で、雨に濡れながら自転車を漕ぐ人が沢山いた。私の空想では、未来の道には1人乗りの屋根付き自動車が、自動運転で、駅まで連れて行ってくれるので、雨に濡れて出勤することはなくなる。

しかし、今こそまで技術が進んでしまうと、私の今の仕事は完全に機械に奪われる。

田舎の、のどかな田植えの記憶も、いつしかみんな、田植え機?がいっぺんに終わらせてくれる。人が仕事で汗をかいてする、コミュニケーションを、機械は理解してくれない。

ぎこちない、機械操作を冷たくあざ笑うパソコンに、私はいつも1人であたふたしている。そして、とてつもない初歩の質問を恥をしのんで、やっと聞く。

「ギガってなんですか?」しかし、知らなかったのは、私だけではなかった。携帯会社勤務の青年は、馬鹿にせずに優しく教えてくれた。

一同、すっきりした。

 歩いていると、1人のお爺さんが自転車で追い越していった。

ベージュの半纏らしきものを着ていた。

半纏にしては、珍しい色だなあと思ってよく見ると、フリース素材だった。

フリースが、和風の聖域に進出している。

確かに、あったかいかも。この変化には、ついていけるかも。

知らないところで、変わっていく世界。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ