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プロローグ1

初投稿です。ところどころおかしい点があると思いますが、優しくみまもってくれると嬉しいです。

 キーンコーンカーンコーン


  「今からプリント配るからしっかり勉強するんだぞ〜」


国語教師の工藤先生がプリントを配っている。

 私の学校では毎回テスト前のこの時期になると、授業中にテスト対策プリントが配られその時間にプリントをやることもできるし、課題をやってもいい時間がある。授業中にプリントをやったり課題をやることで、わからない問題があったら先生に聞くことができて、点数を上げることが出来る。


  私の学校は県内のいわゆる自称進学校だ。私はあまり頭が良くないので少しでも予習、復習を怠ると授業に全くついていけなくなってしまう。

  なので、私もしっかりとテスト対策プリントに取り組むつもりだったのだが…


  なんだこの問題は?この問題のどこがテスト対策なんだ??


 問1 あなたは異世界があると思いますか?


  全くと言っても過言ではないほどテストに関係ない問題に少し驚き、周りを見渡してみる。見た感じみんな普通に勉強し始めてる。

 

  工藤先生は少し変わっているところがある。黒板にわざと間違えて字を書いて、誰かがその間違いを指摘するまで「あーなんかおかしいところあるなー」と言い続けたり、プリントの最後に"先生の好きな食べ物はなんでしょう"とか"先生の名前の由来はなんでしょう"など全く国語に関係ない問題を出してきたりする。


  そんな工藤先生だが、意外にも授業はとてもわかりやすい。授業も楽しいし、みんなに人気の先生だ。

  だからその時は、また工藤先生のおふざけかと思いあまり気にしていなかった。


  えーっと、異世界はあると思いますかだっけ、正直に言うと私はあまり信じていない。だけど、異世界転生物の小説が好きな私はここで"いいえ"と答えてはいけないような気がして、私は問1の解答欄に"はい"と書いた。


  問2 あなたは転生するなら何歳から前世の記憶があってほしいですか?


  またもやテスト対策とは関係ない問題だった。さすがに2問連続でふざけた問題はいくらなんでもおかしいでしょと思い、もう一度周りを見渡してみるが、やっぱりみんな普通に勉強している。


  「先生!ここ分かりません〜!」

  「おう、今行くから少し待ってろ」

 

  クラスの男子が手を挙げながら先生にわからない所をきいている。やっぱり、いつも通りの光景だ。


  みんなが普通に勉強をしているのを見ると、このプリントの問題がおかしいと思っている私が変なのではないかと錯覚してくる。


そこで、私はこの出来事を夢の中での出来事だと思い込むことにした。最近の私はテスト勉強のし過ぎで少しおかしくなっていたのかもしれない。きっと、趣味の異世界転生物の小説を読むことができなくて夢でさえ、異世界転生が関係するものを見ているんだ。


そうだ、そうに違いない。だって現実でこんなことが起こるわけない。そう思い込んでいた。


今、思えばその考えが間違えだったんだ……。


 

読んでいただきありがとうございました。


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