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「ぶへっ」


 そのとき、勢いよく開いたドアと接触した俺は後方へ吹っ飛んだ。


「水上くん!? 大丈夫!?」


 はは......なんか頭の上に星が見えるよ......


「太一!? しっかりして!」


 響が廊下に座り込んだ俺の肩をさすってくる。

 朧気ながら響と深水の慌てた顔が見えてきた。


「ああ......多分大丈夫だよ。頭を打っただけ」

「ごめんなさい! 急に開けたりして」


 そういう深水の顔は青ざめている。意識がはっきりしてきた俺は立ち上がる。


「いや、全然たいしたことないから気にすることないよ」

「本当? よかった......」


 私のことは嫌いでも、文芸部のことは嫌いにならないでください......なんて。うん。頭はちゃんと元気に動いてる。


「で、ここどこだっけ?」

 俺のボケに慌てて響が突っ込んでくる。

「本当に大丈夫なの!?」

「冗談だよ。ここ文芸部の部室であってるよな?」

 水島が答える。

「あ......うん。ここが文芸部の部室だよ」


 中に入ると、左右の壁には本棚、中央に長机と椅子が置いてある。奥には南向きの窓。

 妙に既視感を覚えるが、気にしないでおこう。


「まあ、取り敢えず座って」


 そう言って俺達を椅子に座らせた。俺と響が並んで座り、深水と長机を挟んで向かい合う形だ。


「えっと......水島くん、さっきはごめんね。ちょっと誰も来ないから外に出ようと思って」

「ああ、全然問題ないから気にするなって」

「そうだよ、深水さんが気にすることはないよ。太一が扉の前でモタモタしてるから勝手に当たっただけ」


 俺だって当たりたくてモタモタしてた訳じゃないんだけど。


「ありがとう......で、今日はまだ部長来てないの。だから私が紹介するね。まあ入部したの昨日なんだけど」


 そう言って深水は笑う。


「この部活で主にしているのは......まあ本読んで感想書いたり小説を書いたりすることだね。イベントとしては文化祭の時に部誌を書く事くらいかな?」

「じゃあ週何回以上は来なきゃいけないとかいうのはないのかな?」

「うん。文化祭前以外は特にはないねー」


 そんなに積極的に活動してる部活じゃなさそうだな。


「それで、僕が太一から聞いた話では部員が足りなくて困ってるらしいね」

「そうなんです! 今部員が2人しかいなくてあと3人集めないと廃部になっちゃうの!」

「けど僕と太一が入っても1人足りないね.......」


 えっ? 入るの決定?


「当たり前だよ。こんなに頼んできてるのに断れるわけないじゃないか。そんなに忙しい部活でもなさそうだしね」

「ありがとう! 」


 響はどうも人が良すぎる。そんな理由で部活決めていいのだろうか......まあ俺も断る理由なんかないのだが。


「それで残りひとりはあてがあるの?」

「うーん......それがないんだよね......」


 響と深水が喋っているのを横目に俺は本棚に並べられてる本を見る。

 俺は結構本は読む方だ。ジャンルは気にしない。ラノベもよく読む。

 あっ『僕のいない世界』がある。人々に忘れ去られた主人公が日常を取り戻すべく奮闘する話だ。早く続きでないかな......


 なんて本を物色していたその時、部室のドアが開いた。



日刊ランキング22位に(一瞬)入りました!

皆さん評価ありがとうございます!


悩みは私の技術が低いことですね...

毎度毎度話が短い...

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