表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FREE LIFE STYLE ON-LINE【改稿版】  作者: ベータ アルファΣ
第一章「自由な世界」への旅立ち
2/3

「自由な世界」への旅立ちー1

第一章は改稿版ではない方からの変更点があまりありません。

ーーーー「FREE LIFE STYLE ON-LINE」



通称FLOは世界で圧倒的な人気を誇るゲームを数々と販売してきたゲーム会社、ラルドゲームズが新たに発売した新作VRMMOである。「なんでもできる自由な世界」というのをコンセプトに開発されベータテストテスト時から注目されているらしい。AIはラルドゲームズの研究機関が研究に研究を重ねて完成させた思考する人工知能「Thinking Artificial Intelligence」を使用しているらしい。その人工知能はほとんど現実の人間と変わらないらしい。

そして、世界観は大体中世風のファンタジーらしいのだが「なんでもできる自由な世界」というコンセプトを掲げるだけあって魔法とかファンタジー系列の物以外にも銃やロボットなども開発できるらしい。魔法を極めて大魔法使いになるもよし、科学を極めたりするも良し。国を立てたり、貴族になったりして政治をするも良し。ゲームのプレイの仕方はプレイヤーそれぞれ。



まあ、ゲームに興味がない俺はテレビなどで説明されているこのような簡単なことも知らず友人の俊に教えてもらったのだが。何故ゲームに興味がない俺が俊にこのゲームのことを聞いたのかというと、当ててしまったのだ。このゲームのハードとソフトを。ゲームとか興味ないから売ろうとしたら妹の葵にとりあえず自分の部屋に置いておいたハードとソフトが見つかり反対されてやることになってしまった。だから友人でベータテストプレイヤーだという俊にFLOのことを聞いていたのだ。



「ーーーというわけだ。わかったか?祐介」


「んん?ああ、ごめん。全く聞いてなかったわ」


「はあぁ。全く。お前から聞いて来たんだからちゃんと聞けよ!」


「いや、スマンスマン。まさかこの俺がゲームをやることになるなんて思わなくてな・・・経緯を回想してた」


「ああ。お前全くゲームに興味ないもんな。俺がいくらゲームを進めても全くゲームをしなかったしな。俺も祐介からゲームの質問を受けるとは思わなかったぜ」


「葵に押し切られてな・・・・。んんん?そういえば妙に葵がFLOに詳しかった気がするな?もしかしてあいつベータテストプレイヤー?」


「は?葵ちゃんはベータテストプレイヤーに決まってるだろ。まさかお前・・・葵ちゃんがベータテストプレイヤーだってこと知らなかったのか?」


「知るわけないだろ。よくよく考えてみればベータテストがあったらしい春休み中ずっとゲームやってた気がするな」


「ふう・・・。なんで気づかないんだか非常に疑問だわ」


呆れたようにつぶやく俊を前に俺は決意した。家に帰ったら葵を問い詰めよう、って。




▼▼▼




「あ、おかえり兄さん」


「ああ、ただいま。ところで・・・」


「ん?何?兄さん」


「葵がβテスターって本当なの?」


俺の言葉を聞いて葵はニヤニヤした。くっ、なんかイライラするな。


「ゲッ、バレた?」


「バレた?じゃないわ!」


「いったーい!」


俺のゲンコツで涙目になる葵。ふっ、いい気味だ。


「兄さんのバカ!アホ!」


「誰がバカだ!葵がβテスターって知ってたらこの蒸し暑い中歩かなくても良かったんだぞ!」


「まあまあ。さっきはバレた?って言ったけど実は言うの忘れてたんだよねー。まあ、俊さんの方が詳しいから聞くんだったら俊さんの方が良いし。結果オーライってことだよ。で、そんなことは置いといて。兄さんキャラメイキングしなくていいの?明日ゲームスタートだよ?」


「あ、忘れてた」


キャラメイキングかぁ。そういや、そんなことしなきゃいけないって俊が言っていたような気がする。でもその前に夕食の準備をしなきゃいけないんだよな。今日は親が両方とも出張で居ないしね。


「でも夕食の準備しなきゃいけないからな」


「あ、そのことなら心配しなくてもいいよ。もう、準備してあるから」


「え!?葵が夕食の準備だと・・・・・?」


「何その信じられないみたいな顔」


「え、だって葵料理かなり下手じゃん」


葵は料理は本当にできない。何を作ろうとしても得体の知れない黒焦げかゲル状の何かができてしまうのだ。昔、俺はそれを食べて一週間ぐらい寝込んだ。あれはもう言葉で表せないレベルの凄い味だった・・・・・。


「ぐっ・・・。料理下手なのはわかってるよ!せっかく最近評判の弁当屋さんで買ってきたのに・・・・。兄さんにはやらないよ」


「むむ、悪かったよ、葵」


「わかったのならばよろしい。で、本当にキャラメイキング早くした方が良いよ。サーバーが混むと大変だし」


「わかった。じゃあキャラメイキングして来るわ」


あ、でもダンボールから殆ど出してないわ。そういえば。出すの面倒だなぁ。よし、葵に手伝ってもらおう。


「葵、手伝って。ゲームのことよく分からないし」


「え?別に良いけど・・・・。実は面倒くさいからじゃないの?」


「ギクッ!?」


「はあ・・・・。まあ、良いけど」


俺は葵の指揮の元、ラルドギアとFLOのソフトを設置する。その後、パソコンを使って俺の写真を送る。この写真を少しだけ元にしてアバターが作られるらしいのだ。


「ん。パスワードが送られてきたぞ。これをパソコンにラルドギアを接続した後にパソコンで打ち込めばいいんだな?」


「そうそう。それでいいの。うつと写真を少しだけ元にしたアバターが出るから。ちなみにそのアバターが気に入らないからって表示されたアバターを弄って変更することはできないからね」


「よし。パスワード打ち込んだぞ。じゃあ、ログインしてくる」


「いってらっしゃい兄さん」


よし、キャラメイキングしに行くか。


次回の投稿は11月の9日か、10日になります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ