彼と彼女は…
青春。友情。などどれ一つとって俺にとっては一切無縁の言葉であると言えよう。それは俺個人の意見であり他人の意見の場合はその人によるはずである。だが、しかし俺はきっぱり言おう今はそれらは必要ないと…
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ある日、俺はある所に学級委員として向かっていた。それよりなぜ、俺が、学級委員にされたと思う?俺はまずその事に対して、振り返ろうと思う。それは、6時間目の時であった。
「それでは、1-Aの学級委員を決めたいと思います。誰かやりたい人はいませんか?もしくは、推薦でもいいですよ。」
と、先生が言っているが誰も上げようとはしない。
それもそのはず、学級委員と言う面倒くさい事を任されたくはないのである。
すると、ある一人のクラスの女子が手を上げた。
「私は甘城椎奈さんか、井野時宗くんが良いと思います。」
そうか、そうか、頭は良いからな何も問題はあるわ‼︎ 何でだ俺が面倒くさい事をしなくてはならないんだ。
と、思っていると次から次へと人が俺と甘城椎奈を推薦してきやがる。どうして良いものかと、考えていると、
「では、推薦の多い井野時宗くんと
甘城椎奈さんに学級委員と副学級委員をやってもらいましょう。では、井野くんどっちがやりたいですか?」
何だよ、この強制学級委員決めは本当に面倒くさい。とも言ってはいられず…
「学級委員をやります…」
と言った事が6時間目の強制学級委員決めであった。
それはそうと俺は今はどこにいると思いますか?答えは甘城椎奈の家に向かっている。理由と言うと学級委員の仕事だからと先生に強制的に行かされたのである。で今、甘城椎奈の家に向かっていた。
俺が狭い路地を抜けて大通りに出た瞬間…
「井野くん…井野くんですよね…」
と、後ろから声が聞こえ。後ろを振り向くと高級車に乗っている甘城椎奈がいた。驚いた顔で俺を見ていた。(何で会うんだよ。タイミング悪すぎるだろ。)
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今日は、母親の母、私にとっては祖母であるおばあちゃんが死んでしまいそれのお葬式を行っていた。
親族で死んだ人は初めてである。それに私といつも遊んでくれたのはいつもおばあちゃんであったから、すごく悲しかったのである。そう言っている間にかなりの時間が過ぎていた。すると、お母さんが今日は遅いから先に帰っておいて、と言われ私は執事が運転する車で先に家に帰った。すると、家に帰っている途中で、井野くんらしい人を見かけ、
「あの…ちょっと止めてもらっていいですか?」
と、執事に言って止めてもらうと私は彼の名前を呼んだ。
「井野くん…井野くんですよね…」
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俺は、かなりのタイミングの悪さに焦っていた。それもそうだろう関わりたくない奴にあったのだからそれに、高級車に降りて近くまで来たのだからそれこそ焦っていた。普通は嬉しそうにするとかなのだが、俺の場合すごく嫌なのだ。すると、
「井野くん。私に用なのですよね。だったら、私の家に来ませんか?」
と言われ俺は
「いや、俺はただ今日渡されたプリントを持ってきただけだから…それに今日は、用があるから。」
断固として行くたくないので適当な嘘ついていると、
「そうですか…。すみませんでした。」
彼女が、悲しそうにこちらを見るのだが、俺には関係無いと思い、プリントだけを渡して逃げようとした。だが、
「ちょっと…待てください。お願いです。」
と、服の裾を握られていた。それは、ただ、握られているだけでは無く強く裾を握られており、顔を見ると何か恐ろしい物を見たような顔をしていた。それを見た俺は、
「(メンドクセ。何で逃げられないんだよ。俺。)分かった。君が落ち着くまでは話し相手になるよ。」
心の中ではその一言しか言いようがなかった俺の中では。
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私はどうしてか、彼の服の裾を握っていた。けど、心の中で離したら何がと、頭に過ぎり私はがむしゃらに彼の裾を握っていた。すると彼が、
「分かった。君が落ち着くまでは話し相手になるよ。」
と、言ってくれて私は嬉しかった。
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俺が家に行くのを了承すると彼女は嬉しそうな顔をしながら、俺の手をとりくるまに乗せた。
そうして、10分程度走ると彼女の家が見えて来た。それはもう、豪邸が一面に広がっていた。すると、玄関門を入り、家の玄関に着くとメイドの人達がおり、
『おかえりなさいませお嬢様‼︎』
と、アニメやドラマの様な出来事が起きており見慣れてはいるつもりだがやはり驚いてしまった。だが、顔には出さなかった。すると、彼女が
「私の部屋に案内します。広いので気をつけ下さいね。」
笑顔で俺に向かって言った。何と言うか変な感じであった。
彼女の部屋に着くとそこは、勉強机・椅子、本棚、テーブル・イス、棚、ベッドと言ったシンプルな物があったすると彼女の部屋のイスに腰を掛けると、つかさず、紅茶のセットと茶葉を取り出した。
「あの、なんの紅茶がいいですか?」
と、聞かれ俺は良くは分からないのでお任せとだけ言った。すると彼女は茶葉をティーポットに入れお湯を注いで俺の所に来た。
「3分くらい待って下さいね。茶葉から忠実されるまで時間が掛かるので。」
俺は、なぜかこの待っている時間何も喋ることができなかった。理由は簡単である静寂の圧力の様な事である。すると紅茶が出来たようで、
「ジャスミン茶です。どうですか?」
正直、熱いのは苦手であり少し冷めてから飲んでみたすると、何とも言えない旨さであり、
「美味い…凄く美味い。」
人を関心する事のない俺を関心させた事に対して驚きとただただ美味い紅茶を飲ませた事に対しての驚きが俺の心の中で感じていた。
紅茶の味を楽しんでいると、彼女は変な事を言い始めた。
「あの井野くん、私の友達になって。」
突然の事で紅茶を吹いてしまった。
「あ、あ、大丈夫ですかティッシュとかいりますか?」
おどおどしながら俺に言っていた。それに対して俺は、
「ゲボ…ゲボ…あのどうして友達が、ゲボ…いないとか、ゲボ…言っているんだ。君の場合友達がいっぱいいそうなのに。別にいい。」
見た目的な事で物を言っている。正直、こいつの事は俺が良く知っているのだが、知らない事にしている。
すると、彼女は話始めた。
「あの、私こんな体しているからマスコットみたいに遊ばれる事が多いから友達が多いと思われがちですけど、本当は友達だと思える人がいないんです。それに、記憶が無いとか言ったら気持ち悪がられると思うんですよ。」
それを聞いた俺は、非常につまらないと思った。変な性格をしているからかも知れないが別にそんな事は関係無いと感じていた。だから、俺はきっぱりと言った。
「関係無い。「え、」関係無いんだよ。そんな事は別に。けど、その事を話してみないと誰もわからねよ。だから人と本音で話すことから始めろそれが友達を作る最初のスタートラインだ。」
と、少しかっこいい事を言ってみた。
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私は今まで真実を言ったらバカにされるか、相手にされないか、気持ち悪がられると思っていた。しかし、彼は違っていた。話を真実を言っていないの逃げるなと言ってくれた。私は彼を良くは知らないけれど、優しい事はどうしてか分からないけど心が知っていた。
それに対して私は、
「ありがとうございます。確かに言っていないのに、結果が分かっていないのに逃げていた自分を励ましてありがとうございます。」
すると彼は、
「勘違いするな。俺はお前の話を聞いたから、それに対する答えを言っただけだ。だから感謝される必要が無い。」
と、冷たくされてしまったが悪い気しなかった。それに対する事を言おうとすると、
「もう、大丈夫だろう。」
「え、どういうことですか?」
「俺は君に落ち着くまで一緒にいてほしいと言われた。だからここにいた。そして、君は落ち着いたのだから俺は帰る。それとなんだが、学校には来いよ。副学級委員長さん。」
一気に紅茶を飲み干して
「美味しかったよ。今度紅茶を飲む時はチェロスも持ってくるよ。」
と、言う捨てゼリフを言って私の部屋から出て行っていた。どうして彼が私の好物を知っているのそれに、
副学級委員て、なんの話?
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俺は、厄介ごとからやっと解放されたように部屋を出てた。しかし、この家は無駄に広く玄関まで行くのに数分掛かってやっと見つけたのであるすると、そこにある人がいた。
「やあ、久しぶりだね〜。私の最高傑作にして欠陥作〜。」
俺は、小さく舌打ちした。
「よう、その物言いは変わらないようで私立後山大学理事長。」
と、嫌味たらしく挨拶すると奴はにやけ笑で俺に向かって言った。
「君は運命に振り回される人間であって振り回す人間じゃない。それに僕を倒そうと思うだったら、もう少し強くならなくちゃね。」
それに対してそれは殺意を向けながら、
「俺は絶対その運命には従わない。それにあんたを倒すんじゃない。学校を革命するだけだ。俺の手で。」
「なら、頑張れ。支配と革命は別の意味だからね。それを履き違えないようにね。それはそうと、君を家まで送ろう。執事。彼を家まで送って行ってくれ。」
それから何も言わず車で家まで送ってもらったのであった。
「時宗君。君は、椎名の物だ。けど、椎名は君の物ではないよ。」
遅くなりました。
本当にすみません。
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