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魔物転生~天空の覇者~  作者: 雨瑠流
第1章 魔人たちの宴
7/9

7話

少し短いですが2話目。前述したように説明の話。

目が覚める。目の前にあったのは・・・。


「知らない天井だ」


このセリフはさすがにベタだろうか。


寝返りを打つと下が柔らかい布団に寝かされていたのだと気づく。触てみると羽毛布団だろう。このまま二度寝しそうになる。それを実行しようとしたら邪魔する者が現れた。


「随分と長い睡眠だったなゴブリン」


「デルマ。今から二度寝をする。邪魔をするな」


「おい、ここは儂の家だ。それにその布団も儂のだ。お前をここに運んだのも儂だ。だいたい、お前は・・・」


「分かった、悪かった。今、布団から出るからその拳を仕舞え」


デルマは正拳突きの構えを取っていた。俺がもしそのまま二度寝していたら命はなかっただろうな。


「復興作業の手伝いはしなくていいのか?」


魔物の襲来で多くの家屋が焼け落ちたのだ。俺に魔法を教える時間があるのならば作業の手伝いをした方が良い。それに俺も手伝おうと思っていたのだ。しかし、返答は思ってもいないものだった。


「何を言っている。粗方、片付けはもう住んでいるぞ。お前が四日も寝ているうちにな」


「・・・四日!?」


「ああ、四日も寝ていたぞ。気持ちよさそうにグースカとな」


「あは、アハハ・・・悪かった・・・」


乾いた笑い声しか出ない。起きたら四日も経っていたのだ。そんなことは誰も予想できない。


「だが、それも仕方ない。気力を使いすぎたのだ。当然だ」


「そう言えば、俺が気を失う前にもそんな事を言っていたな。それはどう言う意味だ?」


「そのことは後で説明する。まずは食事にするぞ、四日も食べてないんだ。腹が減っているだろう」


「確かにな、ありがたく貰おう」



目の前に並んでいる食事を無我夢中で食べ続ける。四日も食べていないことで予想以上に腹が減っていた。下手したら、これだけでは空腹が満たされなかったかもしれない。そう思うと冷や汗が流れる。


「よく食うな」


「ああ、自分が思った以上に腹が減ってるらしい」


肉、野菜、魚を次々と平らげていく。空となった皿が多く積み重なっていく。


「ふぅ・・・食った、食った」


「それだけ食べる元気があればいいな」


「大丈夫だ。身体の調子は良い」


「なら、少し休憩した後に魔法を教える。だが、その前に予備知識が教えないとな」


「分かった」



しばらく休憩した俺とデルマは場所を移動せずにそのままデルマの家にいた。別段、暴れるわけではないのだ。場所は関係ない。


「まず、魔法を教える前にスキルについて教えようか」


「助かる。そういう知識が無いんだ」


「ふむ。スキルはどういうものか分かるか?」


「個人が取得した技術だろ」


デルマは大きく頷く。


「そうだ。スキルは個人が取得したもので個人しか扱えない。ではどういうものがスキルとなるかは分かるか?」


考えるがさっぱり解らない。知識が無いので当たり前のことだ。


「簡潔に言うと一つの効果しか発揮しないものしかスキルにならない。体術や剣術はスキルとならない。それはなぜか。それらは一つのものが組み合わさって複数になっているからだ」


「う~ん、よく分からんな」


「なら体術を例に挙げるぞ。体術には殴る、蹴る、打つ、投げる、絞める。このような動作が組み合わさっている。もし体術という名のスキルがあったとしよう。もし、これを発動したらどのような攻撃をする?殴るか?蹴るか?もしかして投げるか?・・・それに体術には複数の流派が存在する。ではどの流派で攻撃する?・・・と、こうなってしまう。剣術も同様だ、こちらも複数存在するかならな。この他にも棒術(ぼうじゅつ)杖術(じょうじゅつ)槍術(そうじゅつ)斧術(ふじゅつ)などがある」


「なるほど。曖昧なものはスキルとならない、か。殴るという単一の場合はスキルになる可能性があるいうことか」


「そういうことだ」


「しかし、これは技に関してだけだ。スキルには身体能力を上昇させるスキルも存在する。それは・・・」


「この間の一目鬼(サイクロプス)か・・・」


「そうだ。サイクロプスのスキルには剛力というスキルがある。これは一定時間、攻撃及び防御を上昇させる効果がある。他には今までのスキルが上位のものになることだ。これを昇化(しょうか)という」


「そうか。俺の爪牙が双天爪牙になったが、これは昇化というのか」


「ほとんどのスキルは熟練度が上がったら昇化するらしいぞ」


「なるほど」


今まで知らなかったことが増えていく。俺はここがどのような世界なのか知らない。魔法があるくらいだからファンタジーな世界ということは分かる。だけど、世界の成り立ちにどんな大陸があり、国があり、種族がおり、魔物がいるのか全然知らない。ランクのことについても意味以上のことは分からない。そう、何も分からないのだ。だから、こうして知識が増えていくのが楽しく思えてくる。


「スキルのことは大分分かった。闘気術について教えて欲しい」


「いいだろう。まあ、全部教えるつもりではいたけどな・・・闘気術についてだったな。これは気力の応用技だ。気力というスキルは気力の操作しかできない。気力を操作し、拳に集める。それを相手に当てる。これだけで十分に闘気術になる」


「ふむふむ」


「魔力も同様だな。これも操作することしかできない。これを利用した体術は魔闘術と呼ばれている。それに魔法が発動できるというのは魔力操作ができるからだ。だから、魔法も応用技と言える。どんな技を発動するか想像し、魔力を消費して発動させる。これが魔法の仕組みだ。魔法は想像した通りのことができるがそれ相応に魔力を消費する。威力が高い、規模が大きいなどは余計にな。ちなみに儂の“雷撃(ライガ)”も消費が大きいな」


「魔法は想像した通りの技が発動できる、か」


高位魔法を発動するには呪文が必要だったりしてな・・・・まさかな・・・。


「ああ、これも言っておく。上位魔法は呪文があった方が発動しやすいぞ。先程も言ったが想像がキモとなるからな。もちろん無しでも発動できるが時間がかかる」


「・・・あは、アハハ」


俺はデルマから視線を逸らす。本当に呪文が必要だとは・・・・。厨二だな!


「ここからが本題だ。魔力と気力がどういうものか教えておく」


俺を無視して話を進めるデルマ。


「魔力と気力はどちらも身体に内包する力だ」


「ん?魔力は大気から吸収するんじゃないのか?」


俺は首を傾げる。創作物ではよく魔力は大気に存在し、それを体内に吸収して魔法を発動すると聞く。デルマの話によるとどうも違うらしい。


「それは少し違うな。魔力は体内にあり、消費した時のみ体外から失われ分と少し吸収される」


「なぜ、少し何だ?」


「それは前と同じ魔力量だと消費した時に倒れる可能性があるからだ」


「じゃあ、魔力は使えば使うほど多くなるのか?」


「個人にもよるがそういうことだな」


「そうか」


地球には創作物があったから先入観としてそういうことだ、と思ってたみたいだ。はやり、知識は大事だ。


「続きを話すぞ。魔力は血液の中を循環している。これによって内蔵が機能している。気力は身体の筋肉に内包されている。これは筋肉を動かすのに必要だ。人も魔物も生物は皆、魔力と気力を持っている。でないと生物として成立しないからだ。そして、気力と魔力には特徴がある。気力は筋肉と密接に関わっているために魔力の身体強化(ブースト)と比べて上昇率が上だ。魔力は属性変化ができる。例えば、魔力を雷属性にして拳に纏う、火属性にする、水属性、氷属性といったふうにどんな属性にも変化ができる」


「簡単に言うと魔力は威力が低い代わりに属性変化ができる。気力は属性変化できないかわりに威力が高い、そういうことか」


「そうだ。なかなか理解が早いな」


「まあな」


俺は元人間で地球のアニメやラノベなどの娯楽が好きだったようだ。そういう知識が頭の中に入っていた。


「後はランクのことについて教えよう」


「確かにランクについてもよく分からんな」


「魔物はどうかは知らんが森族(エルフ)純族(ヒト)は1~10段階ある。ランクはその人物の強さを表している。生物を殺すことによって力を取り込むんだ。これによってランクは上がっていく」


俺が初めて人間を殺した時に感じたのか力を取り込んだ感覚だったのか。それでランクが上がったから間違いではないだろう。


「最初の関門は7だ。7から6に上がるには魔力を取得していないといくらレベルを上限まで上げてもランクは上がらない。レベルというのは次のランクに上がるために目安みたいなものだな」


俺は頷く。その辺りは魔物と変わらないようだ。


「次の関門は5から4に上がる時だ。このときは気力を取得しないとランクが上がらない。ちなみに儂は4だ」


言いはしないが知っている。壱眼で覗き見たからな・・・。


「なるほど、ランクは個人の強さか」


これはだいたい想像通りだった。


「これで説明はほぼ済んだな」


「感謝する。おかげで色々なことが分かった」


「構わんさ。それに今から魔力を取得するんだ。頑張ってもらうぞ」


デルマはニヤリと笑う。厳ついデルマが笑うと嫌な予感しかない。




少し休憩した後にまたもデルマの家の中。


「さて、始めるぞ」


俺とデルマは向かい合い、両手を握る。魔力の取得方法については先ほど聞いていた。


「もう一度、説明するが今からお前に魔力を流す。それを感知して操作するんだ。そうすれば取得できる」


「分かった。・・・じゃあ、頼む」


「気をしっかり持てよ」


デルマの言っている意味がいまいち分からなかったがそれもすぐに分かる羽目になった。


デルマが魔力を流す。何か別の力が俺の中に入ってくるのが分かった。それを感知し操作するように集中する。が、あまりにも気力操作に慣れすぎていた。気力を操作してしまい、操作できない魔力とごちゃまぜになってしまう。すぐに全身に廻り、凄まじい頭痛に酩酊感が襲い、食べたものが全部リバースしてしいまいそうなる。デルマから手を離し、口を抑える。魔力はもう送られてないのに一向に収まる気配はない。そして、いきなり視界が暗転する。


・・・これがデルマが言っていたことか。


そのまま、意識は闇に沈んでいった。





現在のステータス


 名前:


 種族:小鬼(ゴブリン)変異種


 階級(ランク):魔物「上位」


 成長(レベル):100

        ※条件未成立によりランクアップできません。余分な経験値はランクアップ時に加算されます


 技術(スキル):「眼」 (壱眼(いちがん)弐眼(にがん)) 「双天爪牙」「覇気」「気力」






説明がよく分からなかったという人は教えてください。

そういう方がいたら、もう少し修正したいと思います。

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