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魔物転生~天空の覇者~  作者: 雨瑠流
第1章 魔人たちの宴
2/9

2話

人間との殺し合いが始まります。ちょいグロあり?

俺たち四人はギルドマスター、通称:ギルマスに呼ばれ、森の調査を依頼された。三日ほど前に、森で大きな音が断続的にあったと新人冒険者から報告があったそうだ。そのため、Dランク以上であるパーティーから俺たちが決まったというわけだ。


森の調査中に一匹のゴブリンと遭遇した。そいつは普通のゴブリンとは違い、緑ではなく青色。いわゆる変異種というやつだった。


ゴブリンは無防備に向かい合い、動くこともなくただじっと立っている。戦うこともしなければ逃げることもしない。何もせず、観察するように見ている。


ゴブリンは普通こんなことはしない。武器を持ち、奇声を上げながら突進してくる。それに一匹で行動はせず複数で行動する。


――――無気味


ただのゴブリンが無気味に感じられるのは初めてのことだった。


ゴブリンの腕が上がり、咄嗟に武器を構えた。しかし、ゴブリンは攻撃してくることはなく指をクイクイと曲げ挑発してくる。かかってこい、と。


仲間のもう一人の男であるルードアがその挑発にのり突っ込もうとする。


「待て、挑発にのるな。何かの罠かもしれん」


「それはないだろう。あれは変異種だがゴブリンだ。ただのゴブリンが罠なんか仕掛けるはずがない」


「だが、あれは無気味な感じがする」


チラリとみる。すると、ゴブリンが行動を起こした。身を翻して逃げたのだ。


「くそ、逃がしてしまうぞ。速く追いかけないと・・・」


ルードアに同意し追いかけることにした。無気味なゴブリンだが今は考えている暇はない。


「各自、身体強化(ブースト)をかけて距離を保ちつつ追いかける」


「「「了解」」」


自分に身体強化をかけ追いかける。



・・・・



・・・



・・



しばらくゴブリンの背を追いかけているとそのゴブリンは後ろを振り返りこちらを確認してきた。また、前に向き直ると逃げる方向を転換する。


数分後に辿り着いた場所は荒れているところだった。



○   ●   ○   ●  ○   ●   ○   ●  ○  ●  ○  ●  ○  ●



そこは俺が暴れていた場所だった。しかし、人間たちにはそんなことは分るはずがない。その場所をみた人間たちの顔には驚きがあった。


俺は一度、人間たちの方へ振り返り、倒れている木へと身を隠す。小柄な身がこんなところで役に立つ。地面は抉れ、倒木があるために人間には歩きにくい。それに対して俺は小柄で身を隠し、知らぬ間に近づけるはずだ。倒木も多いため先ほどの魔法も役には立たない。


ククク、この場所はまさに俺の独壇場だ。まずは誰から犠牲になってもらおうか。


「ここが報告があった場所だな。これはあのゴブリンがしたということか」


「そんなことはいい。元凶のゴブリンを殺すぞ」


「そうだね。さっさとこんな依頼終わらせよう」


「四人固まって移動するぞ」


「何を言ってる。固まって移動する必要なないだろ?さっきも言ったが、あれは変異種だがただのゴブリンだ。・・・俺は個別で動くぞ」


おいおい、俺をただのゴブリンと侮るなよな。


「おい、待て」


鎧男の制止を聞かずに軽装男は単独で俺を探し始めた。


・・・都合がいいな。四人一緒に真正面からはさすがに勝てないから、分断する方法まで考えたのにそちらからわざわざ一人になってくれた。その油断が命取りとなる。


ふいに笑みがこぼれた。楽しい、楽しい、そんな感情が湧きあがった。なぜかはわからない。しかし、今はそんなことどうでもいい。まずは、目の前の獲物だ。


俺は軽装男のすぐ近くまで来ていた。しかし、俺に気付くことなく悪態をつきながら探し回っている。


「くそがあのゴブリンどこにいる!」

(さっきまで感じた気配を感じない。・・・これだと目だけが頼りだな)


ガサガサと傍にあった木の根元にあった草が揺れる。両手に持っていた武器を振り下ろす―――が、そこにはなにもいなかった。


「いない!?・・・しまった。後か!」


――――遅い


態勢を低くし、力強く大地を踏み込む。わずかながら踏み込んだ地面が陥没し、短距離の陸上選手顔負けの良いスタートをきる。


右手の指をそろえ、手刀のかたちをつくり、指先を―――爪を相手の首側面めがけて放つ。狙うは頸動脈。


――――ズブッ


爪が肉に突き刺さる感触が手に伝わる。不快感が襲い全身が総毛立つ。だが、それを呑み込みそのまま力いっぱい振り抜く。


ブシュッ。音たてながら軽装男の傷口から血が噴水のように噴き出る。しかし、痛みに耐え片手で傷口を抑えた。


くそ、浅かったか。頸動脈を完全に傷つけるのは無理か。・・・爪は尖っているが短いからそれは仕方ない。


「くそったれがああああああ~~~~~~ッ!!」


軽装男の怒声が辺りに響く。それの声に仲間の人間が気付いた。


「おい、ルードアどうした!?ゴブリンがいたのか?」


仲間の鎧男が声をかけるが、軽装男(ルードア)は気付かず、怒声を放ち続ける。


「くそったれがくそったれがくそったれが、ただのゴブリンごときがッ!」


ルードアはやたらめったに武器を振り回すが、俺は余裕を持ち避けに徹しているため、当たることはない。他の三人を一瞥する。距離はゆうに二十メートル程は離れている。足場は悪く周囲には倒木があるため、こちらに来るのに四苦八苦しているようだ。


こちらに来たら面倒だ。勝負を仕掛けるなら――――今だ。


近くにあった小石を掴む。それをルードアの顔めがけて投げて、自分は走り出す。


「ちッ」


悪態をつき、ルードアは自分に飛んできた小石を弾き飛ばす。俺はそれさえも見越して、そのまま突っ込むと同時に左手に持っていたものを投げつける。ルードアは咄嗟に武器を構えるが意味もなく、それはすり抜けて目に入る。


「砂だと!?」


そう砂だった。魔物が小石や砂を使うはずなどないというのを利用したのだ。


俺はルードアに体当たりをして押し倒し、そのまま馬乗りになる。関節をきめ動きを封じるが、ルードアは暴れ逃れようとする。すでに武器を手離しているため、素手で抵抗するほかない。しかし、体格差がありすぎるのため、俺の手から逃れるのも時間の問題だ。さっさと勝負をつける必要がある。

今なお血が出ている首の傷口に力いっぱい爪を突き立てる。肉を切り裂き、骨を砕き、血管を突き破る。勢いを取り戻した血の噴水が俺の全身を濡らす。

それでもなお、ルードアは暴れ続ける。しかし、動きは鈍くなっていた。また、爪を突き立てる。またまた、爪を突き立てる。何度も何度も何度も何度も・・・・・・。


「うがああああああああああああああああああああッ!!」


ルードアは断末魔の叫びを上げ、次第に目の光は消えて――――――絶命した。


・・・・殺し、た。ついに殺したのか。


殺しという事実が重くのしかかった。自己嫌悪はない。ただ、その事実が重く感じた。だけども、強くなるためにはこれを何度も経験しないといけない。そう、何度も・・・・。


「いやあああああああ、ご主人様ッ!」


その叫びで我に返る。三人はすぐそこ、五メートルほどのところまで来ていた。


そうだ。こんなところでボーッとしている暇はない。


俺は立ち上がる。不意に身体に異変が起きたのを感じた。胸の奥が熱い。まるで熱湯みたいだ。その熱さは徐々に全身を駆け巡る。


熱い熱い熱い熱いアツいアツいアツいあついあつい・・・・・・。


全身が焼ける熱さ。火炙りにされている感覚。その中で体の奥底から湧き上がる力を感じた。その力は心地よい――――高揚する。身体の熱ささえも心地よく感じてしまう。


――――バキッボキッ


全身の骨が鳴り出した。音はなり続け全身の骨格が変わっていくのが分かる。骨格が変わっていくのだから痛みは当然ある。痛みはあるがそれさえも心地よい。


高揚が治まることがない。なおも力は溢れ続けついに


「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」


叫んだ。次第に全身の熱さ、骨格変化による痛みも消えていく。しかし、力だけは以前とは比して増していた。今なら残りの三人同時に相手しても勝てそうだ。・・・そんなことはしないが。


手と足の指は三本から四本に増え、額の角は十センチになり、身長も同じく十センチほど伸びていた。


『上位存在を殺したことにより大幅に能力が上昇します』


不意に頭の中に声が聞こえた。


『レベル「1」⇒「100」にレベルアップしました』

『レベル「100」到達によりランクが魔物「下位」⇒「中位」にランクアップしました』

『レベル「1」⇒「8」にレベルアップしました』

『スキル「弐眼(にがん)」「爪牙(そうが)」「覇気」を取得しました』


・・・・な、なんだこれ?まるでゲームみたいだ・・・・。


頭の中に知識が入ってくる。


なるほど。使い方はこうか。


「スキル『イチガン』」


!?片言ではあるがちゃんとした言葉を喋ることができた。目の前に透き通っている板が出現し、そこに文字の羅列が表示された。そこに日本人なら誰でも知っている日本語が表示されていた。






ステータス


 名前:


 種族:小鬼(ゴブリン)変異種


 階級(ランク):魔物「中位」


 成長(レベル):8


 技術(スキル):「眼」※1|(壱眼(いちがん)弐眼(にがん)) 「爪牙」「覇気」※2


※1「壱眼(いちがん)」・・・自身のステータスを表示また相手のステータスを簡易ながら表示することができる 

   「弐眼(にがん)」・・・自身及び相手の体内エネルギーを視認することができる

※2「覇気」・・・自身よりランクの低いものに対して威圧し、気絶または動きを制限する。しかし、ランクの高いものには効果がない




これが今の俺の強さみたいだ。これが本当ならばレベルが上がればランクが上がる。これでいつでも自分の能力が把握できる。


人間の三人は仲間だったルードアの死体を見て悲痛の表情を出していた。


「サア、ニンゲンヨ。コロシアイノツヅキヲシヨウ!」


俺は初めて人間たちに声をかけた。予想通りにその顔には困惑があった。


「ツギハ、ダレガアイテニナル!」




ステータス関係があったほうが分かりやすいと思ったのでそれも組み入れてます。階級などの話は今後、会話の中で説明しようと思います。

次話も人間との殺し合いです。

ゴブリンくん早く魔人になって!ヒロインが出せない(・。・;

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