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06:彼女を襲った同級生を血祭りに上げた

 十月にはいよいよ文化祭がある。

 俺はここで彼女をモノにすると決めていた。

 何故かというと、単純にその日が新月のだったからだ。


 確か今日がその説明がある日だ。

 説明の直後からダンスのペア探しが始まる……が、他の男に彼女の相手をさせる気は微塵も無い。

 他の男子の予約が入る前に彼女に声を掛けに行く。


 彼女の教室に着き、近くにいた生徒に彼女を呼び出してもらった。


「会長?……何か用事ですか?」


 彼女はすぐに笑顔で走って来てくれた。

 うん、可愛い。ユンナが言ってた事が分かる気がする。

 警戒心なしで駆け寄って来てくれる姿は萌える。


「リル、今度の文化祭なんだけど、俺とダンスのペアになってくれない?」


 俺がダンスの申し込みをすると、一年生の教室がざわめいた。

 この教室の生徒はもう殆どが人間ではない。

 リルが俺の所有印を刻み付けられているということも知っているだろう。


 何も知らないリルは、真っ赤になっている。

 本当に、今すぐに食べてしまいたい。


「は、はい。あの、喜んで……」


 俺はニッコリ笑って彼女の両手を取った。


「それじゃあ、宜しくね。リル」

「こ、こちらこそっ、宜しくお願いします……っ」


 もうすぐだ。

 もうすぐ彼女が俺の手に入る。


 生徒会室で今日の出来事を反芻していたら、ユンナに「変態」と言われた。

 俺は、ユンナの方が変態だと思うんだけど。




 今日の俺は、ものすごく不機嫌だ。

 俺があんなにも大事に大事に何重にもマーキングしている最愛のリルが、また襲われたからだ。


 幸いにも近くにいた生徒会のメンバーが動いて事なきを得たが、俺の心中は穏やかではない。


 リルを襲った犯人は、彼女と同じクラスの一年生。

 まだ隷属に成り立てで、リルの香りに自分を抑える事が出来なかったのだろう。

 俺は二年生と三年生の全員に隷属の監視を義務付け、文化祭までリルが教われないように、さらに別の監視を置く事にした。


 リルを襲った隷属の生徒と、その主には丁重に報復させてもらった。

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