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帰って母親に叱られた事はナイショだ。

 

 十二分丈のオフホワイトのニットはスクエアネック。

 耳の下で切り揃えられた髪が、歩く度白い項でサラサラ揺れる。

 頬も丸っこい耳もじんわり赤い。

 はあっと息を吹きかける小さい指先も。

 吐く息は一瞬だけ白くこごり、流れて儚く消える。

 白と赤の痛々しいコントラスト。

 女ってバカじゃねえの。

 見ちゃいられなくて、マフラーを投げ付けた。

「っ!?」

「暑いからくれてやるよ! バーッカ!」

 言い捨て、ランドセルを鳴らして駆け出した。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 原稿用紙一枚分できちんと一場面が書けていると思います。かわいいお話。 [気になる点] 最後の文「学校まで駆け抜けた」は惜しいかなと。彼女の脇を抜いて走ったという情景は分かるのですが、恐らく…
2013/10/22 01:26 退会済み
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