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十二の記憶  作者: 緋絽
紅の勾玉
9/11

自由の先に

いろいろ一段落した秋雨です。

更新遅くてすみません。

報告を受けた()は、顔色を変えてさっと出ていった。

残った奴は干支ではない。暗示をかけるのは容易い。

「なあ、そこのお前。ここ、開けろよ」

岳がそういうと、すぐに牢を開けた。

「ご苦労様。どっか行け」

覚束(おぼつか)ない足取りで階段を上がって行った。

念のため人がいないか確認して、岳は牢を出る。

「ちょっ、オレらは!?」

存在を主張するように猛が足をばたつかせて騒ぐ。

「静かにしろ!」

「じゃあこの縄ほどけよ」

態度が上からでイラついたが、これ以上騒がれたら気付かれかねないので、玉玻と叉璃に縄を切るよう言う。

「ちい」

「ちちい」

2匹はすぐに縄を噛みちぎった。

「おー、動く動く。ありがとな!」

猛が腕を回してから、玉玻を撫でる。

「ありがとう……」

進も同じように撫でていた。

「ほら、さっさと行くぞ」

「待て待て。まだ虎丸がいるだろ」

猛がさっさと階段を上ろうとした岳の手を掴む。

「ちっ」

隠そうともしない岳の舌打ちにもめげず、猛は虎丸の入っている牢に近づいた。

「もう少しで出してやるからな、待ってろよ」

「くるるるる」

牢に手を入れ頭をなでてやると、嬉しそうにすり寄ってきた。

「というわけだ、牢のカギを探してくれ」

「はあ?めんどく……」

「わかった」

岳の言葉をさえぎった進が、壁のあたりを探し出す。

「サンキュ、進。がっくんも探してくれよ」

「なんで俺が……」

「探してくれないと食っちゃうぞー」

がおーとおどけて言ってるが、もしかしたら本当に実行するかもしれない。

冗談なのか本気なのかわからない。

ああ、こういうやつが一番扱いにくいんだ。

「……ちっ」

仕方なく岳もカギを探す。

「サンキュ」

「だまれ」


虎丸も無事に牢から出て、地上に出る。

岳達の目に飛び込んできたのは、二つに分かれて言い争う稲刃の民と、それを止めようとする卯の姿だった。

「なぜ生かす必要がある!()()()は卯様を害する!」

「だが卯様は殺すなと言った!ならばその御言葉に従うべきだろう!」

話から察するに、口論の原因は岳達で間違いないだろう。

「修羅場?」

「馬鹿言ってんじゃねーよ」

こてん、と首を傾げた猛の肩に、岳が拳を入れる。

「今のうちに逃げるか?」

「そうだな」

終わり方が………。

しかもなかなか話が進みませんね、すみません。


サブタイトルに悩みます。

思いつかない……。


次は夕さん!

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