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〜姫物語〜
〜第零話〜
廃墟の街中、僕は黒い髪の少女と向かい合うように立っていた。
少女は僕を見ているだけで喋ろうとはしなかった。
僕を見ている少女が、悲しい顔をしているように見えた。
僕はその少女が悲しそうな顔をしている事が、なんとなく嫌でしかたなかった
僕は目の前の少女に何故悲しい顔をしているのか、聞こうとするけど、声が出なかった。
声が出なくて、どうしようか考えていると
「私は名前……です、私は……の…です、あなたに……が迫っています気をつけて下さい。」
目の前の少女の声は途切れ、途切れでよく聞こえなかった。
しかしこれだけは言える、目の前の少女は何かを僕に伝えようとしてくれたという事だ
次の瞬間
目の前がいきなり真っ暗になり
僕の夢はそこで終わりを告げた