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仕組みの外側  作者: Svolik
第二章
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第四十六章

研究を続ける中で、彼の関心は観察から実践へと少しずつ移っていった。


これまでは主に分析だった。他人のやり方、他人の制限、他人の前提を見てきた。しかし、どこかで理解した。自分で試さなければ先へ進めない。問題が魔法の「使い方」にあるのなら、別の使い方を試すしかない。


彼は最も分かりやすいところから始める。


形だ。


魔法に形を与えようとする試みは、予想以上に難しかった。手の上に火を灯すのは簡単だし、物体を動かすこともできる。だが、その火を手から離れた位置で「球」として保とうとしたり、土を集めて弾の形にし、それを保ったまま飛ばそうとすると、途端に制御が崩れる。


力が足りないわけではない。


保持ができないのだ。


それには継続的な集中が必要で、ほとんど途切れなく意識を向け続けなければならない。少しでも気を緩めれば、形は崩れ、散り、元の「生の魔力」に戻ってしまう。


そして彼はすぐに理解する。


なぜ誰もそれをやらないのか。


遅いのだ。


戦場では致命的なほどに。


ひとつの動作に時間がかかる。形成し、維持し、調整する。その間に相手は動く。結果として、使い物にならない。


さらに、習得にも時間がかかる。


単なる力ではなく、集中力、精度、持続的な制御が求められる。短期間で身につくものではない。


だから選ばれるのは、単純で速い方法。


放出。


それでも彼は試みをやめなかった。


むしろ、そこで気づいた違いがあったからだ。


同じ魔法でも、形を保つ場合は明らかに消費が少ない。放出のように一気に使い切るのではなく、力を保持し、分配し、無駄に散らさない。


それは彼が最初から探していた問題と直接結びついていた。


もし昔は魔法で女性が死ななかったのなら。


もし回復が可能だったのなら。


原因は魔法そのものではなく、その使い方にある可能性が高い。


その仮説を持って、彼は再び書庫に向かった。


今度は探し方が違った。


そして、ついに断片を見つけ始める。


明確な説明ではない。


体系だった理論でもない。


だが確かに存在する記述。


「形成された術式」


「維持された構造」


「固定されたイメージ」


そうした言葉が、あちこちに散らばっている。本文ではなく、注釈や補足の中に、まるでかつては常識だったものが、今では説明なしに扱われているかのように。


それは証明ではない。


だが、裏付けにはなる。


かつては、そうしていた。


そして、おそらくその時代には、魔法は女性の命を奪わなかった。


その一方で、彼の中にもう一つの疑問が浮かぶ。


より実践的なものだ。


彼自身は、まだ一度も女性から直接魔力を引き出したことがなかった。


見たことはある。


仕組みも、概念としては理解している。流れをつかみ、引き出し、使う。


だが実際にはやっていない。


そして、具体的な方法を知らない。


そこは完全に空白だった。


同時に、彼はもう一つの可能性を試すことにする。


事前に十分に説明し、絶対に外に漏らさないことを確認したうえで、リラとカイラに簡単な魔法の試みをさせた。


誰にも知られない形で。


閉じた空間の中で。


結果は予想以上だった。


二人とも、魔力の素質を持っていた。


未熟で、未訓練ではあるが、確かに存在する。


カイラは反応が速く、力は外へと向かう。押し出す、叩きつける、衝撃として放つ――粗いが、明らかに戦闘向きの性質だった。


リラは逆だった。動きは穏やかで、安定している。保持する、整える、変化させる――破壊ではなく、状態そのものに働きかける方向。


違いは力の強さではない。


向きだ。


彼はそれを観察しながら、同時に限界も理解する。


測る手段がない。


基準がない。


数値も、比較対象もない。


強いか弱いか、速いか遅いか――それ以上は分からない。


だから彼は踏み込みすぎないことを選んだ。


小さな試み。


短い検証。


すべては彼らの内側で完結させる。


なぜなら、ここまでで十分に分かっていたからだ。


もし彼の仮説が正しければ――


それは価値では済まない。


危険だ。


あまりにも。

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