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おはようございます。スキルでの疲れは残っていません。フル回復です。良し。

メイが来るまで、スキルの朝の作業を進める。刈り取って収穫して、工房で出来たものを一旦倉庫に移動させて、空になった工房に材料を投入して、畑に新たに植えていく。ふう。まだまだ序盤だから畑の面も少ないから収穫も簡単に終わる。工房も施設も少ないしね。

前世のゲームではこの3倍ぐらいの畑の量だったし、工房も施設も倍以上あったので、朝の収穫は大変手間がかかって、時々きーってイライラすることもあった。その頃は倉庫も狭かったから、こっちを刈り取れば倉庫に入らないから販売所へ置くのが先だとか癒しゲームなのに、癒せず機械的に処理していた。ちまちま片付けていくところは、まさに作業ゲー。転生してからも同じことをするとは思ってもいなかったよ。


一通り朝の作業が終わったぐらいでメイがやってきた。

「アスタお嬢様、おはようございます。昨日はとっても美味しい“ぷりん”なるものをありがとうございました!」

「メイも食べたの?喜んでもらえて良かった。」

「アスタお嬢様のスキルはとんでもないですね。契約魔法はちゃんとしましたよ。このお館の中ではお話しても良いですが、外ではお話できないっていうのを。アスタお嬢様が凄いーって自慢したい気もするのですが、それでアスタお嬢様が危険な目に合われるのは困りますからね。辺境伯様に無事にお話できるといいですね。お出かけの日時がわかればまた教えて下さいね。頑張って可愛くしますね。」

「メイ、ありがとう。わたし頑張るね。」

「アスタお嬢様大丈夫ですよ。きっと何もかも上手くいきますって。」

にっこり笑ったメイに力づけられる。本当上手くいきますように。


「お父様、お母様、ルーカスお兄様、ヒューゴお兄様、フレイヤお姉様おはようございます。」

「「おはよう。アスタ。」」

「昨日は美味しいデザートありがとう。今日も何か作るのかしら?」

「はい。お母様、辺境伯様へのお土産のプリンを作ろうかなと思っています。」

「そうなの、お土産に持っていく前に、みんなで美味しいかどうか試食しないとね。楽しみだわ。」

「俺も試食手伝うよ!」

「わたしも手伝うわ。」

「大丈夫です。みんなの分も作ります。」

「アスタ、無理はしないようにね。でも楽しみにしているわ。」

「ああ、アスタ、辺境伯様への面会は明日の午後になった。アスタが今作れるものを見ていただくつもりだから、少しずつでもいいので全部準備しておいてくれ。」

「お父様、わかりました。スキルで作れるものを【インベントリ】に全部移動させておきます。」

「いいね。きっと辺境伯様もお喜びになるかと思うよ。」

「喜んでもらえるといいな。頑張ります。」

「アスタ、頑張るのはいいけど、スキルの使い過ぎは注意だからね。倒れるほどやりすぎてはダメだよ。」

「はい、お父様。」

「後、セバスに頼んで、領民には1週間小麦の種まきを待ってもらうことにしたよ。辺境伯様へお伺いをたてて、了承が得られたら、アスタの肥料と小麦を配布しようと思う。少しでも皆が楽になるといいんだけどね。」

「大丈夫ですよ。あなた。アスタのスキルのお野菜は全部美味しいもの。少しでも成果があがればきっとうまくいきますよ。」

「そうだといいね。とりあえずアスタ、明日の午後に間に合うように家を出るから、それまでに準備はしておくように。わたしとルーカスは東の実験農場を確認しに行くよ。」

「今日は俺も行きたい。」

「ヒューゴもか。いいぞ。」

「やったー!」

「わたしはアスタとプリンを作るわ。」

「では、男子組と女子組で今日は楽しみましょう。」



ということで、女子組、プリンを作ります。昨日アンナとたくさん作ったから今日はもう慣れたから大丈夫。お母様とフレイヤお姉様も一緒に作りたいそうなので、手伝ってもらう。

卵を割ったり、牛乳を計ったり、カラメルを一緒に作った。


うちは貧乏子爵家だから、お母様が一緒に作りましょうっていえば、ご令嬢でもキッチンに入っても怒られない。今回の経験を生かして他の料理も作りたいところ。クッキーはわたしのスキルがレベルアップしたら、バターが作れるようになるからそれからかな。

料理の合間にもスキルでせっせと畑の管理はしている。時間が勿体ないからね。


午前中、プリンを作って、午後はフレイヤお姉様とマナーの先生と勉強もした。15歳の貴族学校への入学までに、基礎的なことはおうちで学ばないといけない。8歳なので、今はマナーと読み書きに歴史や地理を習っている。まだ楽勝。

今日もお勉強の後のデザートの時間にみんなでプリンを食べて顔が緩み切ったよ。美味しい。今まで甘味とは無縁だったからね。


お勉強の間はスキル操作できないことがわかった。少しロス。でも、マナーの先生の前でパネル操作する勇気はなかった。一番収穫まで時間のかかるサトウキビを大量に植えておいたので、最悪は免れている。お父様のいうとおり、起きている時間全部スキルに集中できるわけじゃない。13時間耐久レースじゃないんだし、余裕やロスは勘案しないとね。


それでも、夜に小麦を集中して作り、他もまんべんなく増やして、明日辺境伯様のところへ持っていくものは全部作ることができた。リンゴも蜂蜜もゲットできた。良きかな。

今日もレベルは2あがって、人参と綿花を作ることができるようになった。製糸工房も作れたので、糸ができた!ゲームどおりの綺麗な青の糸だ。青というのか藍色、凄く綺麗。白い綿花なのに、何故か青い糸になるのが不思議なんだけどね。

せっせと出来上がって倉庫に入れていた作物を【インベントリ】に移していく。砂糖も今日一日頑張ったのでたくさん出来た。これで良し。おやすみなさい。



【今日のスキル】

レベル     9

畑       33面

栽培できるもの 小麦 トウモロコシ 大豆 カボチャ サトウキビ 菜の花 きゅうり 人参 綿花


工房      飼料工場…鶏の飼料、牛の飼料、ミツバチの飼料 小麦加工工房…パン

        サトウキビ加工工房…砂糖 牛乳加工工房…チーズ 肥料工場…肥料 製糸工房…青い糸


牧場      鶏の飼育所…卵 牛の飼育所…牛乳 養蜂施設…ハチミツ


果樹園     リンゴ


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